魚は食べられないと思っていたけれど・・・。

アフリカの赴任先は、キリマンジャロの麓を皮切りに、ブルーナイル
とホワイトナイルの合流地点、最後がインド洋に面した首都でした。

これらの赴任先で、海に面していたのは、１箇所だけですが、ここで
の魚料理は、フライにしたものが主だったので、油っぽく口に合わな
かったのか魚料理を食べた記憶がありません。

逆に、最初に赴任したキリマンジャロの麓の町では、海魚は売ってい
ませんでしたが、業務提携していた◇商事が、モーリシャスの合弁会
社で扱っている冷凍サンマを段ボール箱３個分くらいを手配してくれ
たお陰で、夕方宿舎の広い庭で、キリマンジャロ山に沈んでいく夕日
を見ながら、七輪の上に金網を敷いて解凍したサンマを焼いて食べた
ことが強く印象に残っています。

難民キャンプを見ましたが・・・。

アフリカ赴任先のこの国では、南北に分かれて内戦中でした。

日本にいた時は、どこかの国の難民キャンプの様子を取材した番組を
見たことがありましたが、赴任先でも首都の郊外に車を走らせると白
い大きなテントが広がり、難民キャンプがあることがわかりました。

しかしながら、難民キャンプ地は、立ち入り禁止となっており、どん
な状況なのかわかりませんでした。

日本人が住む「高級」住宅街でも停電・断水は、日常茶飯事で大変苦
労しましたが、キャンプ地に住む難民は、それどころではなかったろ
うといった考えが及ぶほど、何故か身近な存在ではありませんでした。

インド洋に面した海岸に住んでいたものの・・・。

アフリカ最後の赴任先の宿舎は、インド洋に面した海岸近くでした。

海岸近くと言っても海が間近かに見える訳ではなく、海まで歩いて
行ける距離とは聞いていましたが、見に行ったこともありませんで
した。

当時日本の本社では週休２日になったばかりでしたが、赴任先では
週１日で、日本のように祝日は多くなく、祝日でも関係なく働いて
いたので、宿舎と事務所を往復する毎日でした。

しかも、現地にいる大使館職員など在留邦人からは、セブンイレブン
と揶揄されていたように、朝７時から夜遅くまで働いて疲れ果てて
いたので、週１日の休みもあまり外出しなかったような気がします。

とはいうもののまだ遊び盛りの２０代で、土曜日の夜は、車で４０分
ほどの「海岸」に面したレストランの中庭で、インド洋を眺めながら
食事をするのが楽しみの１つでした。

宿舎の近くに「海岸」があったのにもかかわらず、一度も見に行か
なかったのが、今となっては心残りです。

学生時代の下宿先の住所が夢に出てきて・・・。

大学時代に下宿していた神戸のアパートの住所が、なぜか夢に出
てきました。

そのアパートには、大学卒業後、神戸に立ち寄った際、見に行っ
たことがありましたが、阪神淡路大震災の後だったので、戦前に
建てられたと言われていただけあって倒壊したのか、駐車場に替
わっていました。

それでもアパートの入り口近くに、お地蔵さんを祭っており目印
になるので、夢に出てきた住所をグーグルマップのストリートビ
ューで確認するとお地蔵さんが出てきたので、合っていることが
わかりました。

下宿の隣の建物もそのままでしたが、道路を挟んだ向かい側にあ
った「黒潮温泉」という銭湯があった場所は、マンションに替わ
っていました。

ボロアパートには、４畳半一間で、部屋に風呂もトイレもなかっ
たので、実家からの仕送りが残っている日までは、黒潮温泉に通
っていました。

当時入浴料が１９０円くらいで、洗髪料としてさらに５０円追
加となっていました。

他の客もそうだったのかどうかわかりませんが、洗髪している
のにも関わらず、下宿していた４年間洗髪料を払えと言われた
記憶はありません。

当時番台に座っていた親父さんの顔を今でもよく覚えています
が、恐らく当初洗髪料を払おうとしたが、貧乏学生とみて免除
してくれたのではなかったかと思います。

４０年経った今では、当時のお礼が言えず残念に思います。

合格発表当日の感動には縁がなく・・・。

先週は、年に１回の社会保険労務士試験の合格発表がありました。

私が合格した時は、まだインターネット上に実名が公表されてい
たようで、当日自宅に合格通知が郵送される前に、中学から大学
まで同じ学校だった先輩が、電話で教えてくれました。

ところで、高校の合格発表の時は、朝寝坊してしまい、合格番号
が張り出されているはずの高校の校庭に行った時には、既に誰も
おらず、呆然と立っていると校舎から教員らしき方が出てこられ
受験生かと尋ねられました。

名前を言うと合格していると教えられ、唯一手続きが済んでいな
い合格者だと呆れられてしまいました。

地元で開校した３年目の高校で、やっと３学年揃ったことになり
ますが、それまで私のような呑気な学生はいなかったでしょう。

合格発表当日、校庭に張り出された合格番号を指さして喜んでい
る親子など、私が寝坊していなければ、目にしていたはずの景色
は、卒業アルバムの中にあったのでした。