徒然なるままに

過去から未来へ

ホールインワンでは無いけれど・・・。

2017-06-10 21:44:52 | アフリカ
1回目のタンザニアの赴任地は、キリマンジャロの
登山口の1つになっている街でした。

朝晩宿舎からキリマンジャロを眺めるのは、日本で
富士山を見るような気分でした。

週末は、このキリマンジャロの麓のゴルフ場で上司
らとプレーをする機会が、時々ありました。

宿舎から車で30分足らずのゴルフ場の駐車場に到
着すると、地元の子ども達が、群がってきます。

車のトランクからゴルフバッグを取り出すと、子供た
ちが奪い合いをします。

ゴルフバッグを最初に奪った子どもが、その日のキャ
ディーになれるからです。

もちろん子どもの勝手な決め事なので、大人がお気
に入りの子どもをキャディーとして指名すれば、最初
にゴルフバッグを奪った子どもは、諦めざるをえませ
ん。

キャディーを任せた子どもとは、最初にバッグに入れ
てあるボールの数を一緒に確認します。

プレー中にボールを盗んだり、新品のボールを古い
ボールに代えたりするからです。

たまにOBを打つとキャディーの子どもが、ボールを
捜しに行きますが、見つけてもボールを別の場所に
隠したりします。

そして、大人が諦めるのを見届けると、バッグのボー
ルを取り出しますが、隠したボールは後でこっそり取
りに来るのです。

ゴルフが初めての私は、OBをよく叩いたのでしょっ
ちゅうボールが「無くなり」、その度に子どもが、自分
の持っている「新品」のボールを買えと言ってきます。

一方、ゴルフのうまい大人についたキャディーは、は
るか遠くに飛んだボールに追いつくと、ポール近くで
騒いでいます。

大人が近づいてみると、なんと「ホールインワン」です。

そして子どものキャディーは、チップを寄越せと迫って
くるのです。

子どもが生活のためにやっていることとわかっていても
だまされ続けるのに辟易して、折角の週末の数少ない
娯楽の一つでしたが、下手なこともあって、自分から進
んでゴルフ場に行くことはありませんでした。
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