ラケットオタの探求の日々!

今日も理想のテニスラケットを求めて試行錯誤の日々

東日本大震災から12年、今そこにある危機

2023-03-11 08:30:19 | 日記

 

2011年3月11日に起きてしまった東日本大震災

から12年が経ちました。

そんな今、気になるのは政府が成立を目指す

原発の60年超の運転期間の延長法案について。

どうやら安全審査で運転を長期休止していた

期間分を追加し、原発の運転期間延長出来る

ようにする、ということにしたいようですが

それで本当に安全性を担保できるのでしょうか。

 

過去、原子力規制委員会は福島第一原子力発電所

事故以降、原発の運転期間を原則40年とし、規制

委員会が許可をすれば最長で20年延長出来る

としていましたが、今回の方針転換によるなし崩し

的な60年超の運転期間延長というのは科学的にも

技術的にもどういう新たな知見に基づくものなのか

納得できる説明を聞いてみたいものです。

 

今回の新方針はロシアのウクライナ侵攻に端を

発して、世界中でエネルギー価格が値上がりし

電気代などの高騰が家計を直撃しているタイミング

であれば、原発の再稼働や運転期間延長が受け入れ

易い雰囲気なのを見越して、運転休止などにより

重荷となり文字通り不良債権と化している原発を

電力会社の利益の為にも運転させようとしている

ようにも思えます。

 

但し老巧化原発の運転延長というのは、今後30年

以内に起こることが予想されている南海トラフ

地震時にも致命的な大きな影響を及ぼすリスクも。

その時になって「想定外の事態」だったから政府

も電力会社にも責任はない、などと言ってまた

逃れると思っているのではないかとすら。

 

南海トラフ地震といえば、先日NHKでわざわざ

ドラマ仕立ての特集番組も放送されていたようです

が「最悪のシナリオ」といっておきながら震源域に

入っている原発に関してはノータッチだったとか。

当然最悪を想定するならば、伊方や浜岡原発などの

事も最悪の想定しなければならないと思うのですが

もし原発の最悪まで想定してしまったら、国の存亡

レベルの話になってしまうし、原発運転期間延長の

追い風の空気を読んでスルーをしたのでしょうか。

 

2011年3月11日の東日本大震災から12年、もはや

原発事故の記憶は薄れ、反省や教訓が生かされて

いるとは到底思えません。

事故の反省から当初は独立した規制側だった原子力

規制委員会は今や独立性は保てず、権力者の言いなり

でお墨付きを与えるだけの空気的存在と化し、原子力

を推進する側の経済産業省が事故前同様に業界と結託

し自分達に都合がいいように政策に関与し、好き放題

できる状態に逆戻りしてしまいました。

 

12年経ったらまるで事故なんてなかったように

何の反省もなく、責任の所在も曖昧なまま、そして

過酷事故時に誰が最後まで事故の収束作業を行うのか

などすら決まっていません。

こんな状態でよくもまぁ、原発の運転期間の60年超の

延長など言えたものだと呆れ果ててしまいます。

 

残念ながら今の日本はこのような状況が覆る可能性は

殆どなく今後また事故前同様、何の根拠もない安全

神話にすがるだけの運や神頼みの国と成り果てました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿