先月Netflixで配信され世界でも2位の視聴数を記録
したという令和版「新幹線大爆破」を見てみました。
オリジナルの75年版の大ファンという樋口監督の
手腕は得意分野である特撮においては遺憾なく発揮
され、素晴らしい出来だったと思うのですが肝心の
ストーリーお話のリアリティにおいて、個人的には
疑問を感じてしまう部分が散見されたのは残念で
した。
多くの方も指摘しているように、あの犯人周りの
動機や手段はあまりにも細くて弱く穴だらけ。
この辺はJR東日本が全面協力という、しがらみで
がんじがらめな為?敢えて物語のリアリティを落
としてでもそういう方向に持っていったのかも
しれませんが、もう少しやりようもあったような。
あと監督が原作をリスペクトし過ぎて、どうして
も今作はそれに絡めるある決定をした関係上
お話に綻びが出てしまったのかも。
あと劇中に出てくる鉄道関係者がほぼ皆さん
人間離れしたスーパー超人化しているのも
ちょっともったいなかったかなと。
劇中前半30分あたりでのとっても盛り上がった
演出をヒューマンエラーや機械的不具合などで
中盤にもう一回ぐらいやっても良かった?
しがらみもあるだろうし、製作者の皆さんが
JR東日本や他の鉄道事業者もリスペクトする
気持ちは分かりますが、今回あまりにも全て
完璧に描き過ぎていたような。
実はつい最近、東北新幹線に連結器の不具合
も発覚したりしているしその辺をもっと
突っ込んで描いても、以下略。
(でも統括責任者の斉藤工さんが超カッコ良過ぎ
てシビれたのは内緒)
いやでも中盤に中弛みした後の終盤に向けての
展開からは最後の最後までドキドキしたし、ラスト
はついホロっとしてしまい十分に満足もしたの
ですが。
ただクオリティに定評があるNetflixオリジナル
映画だけに期待し過ぎたのかもしれませんねぇ。
監督の行き過ぎた原作愛が悪い方に影響した可能性?