太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

五行物語 10

2008-03-28 12:13:39 | 太極拳
肝の機能
1.肝は血 (けつ) を臓す
(1) 血液の濡養 (じゅよう) 作用
  栄養物質が門脈系 (消化管からの血液を集めて肝臓に送る静脈) を介して肝臓に入り、分解、合成、貯蔵され、必要に応じて供給、消費されます。
(2) 血液循環の調節
  自律神経系の作用によって、血管を収縮させたり弛緩させたりして、体内の血液の量を調節しています。これらを霊枢 (れいすう)で 「肝は血を臓す」 と言い表わしています。
2.肝は疏泄 (そせつ) を主 (つかさど) る
  疏は疎と同じ、通る、通ずる、ふさがっているものを開きとおすという意味で、泄は内部のものが外部にしみでる、水があふれ出る、漏れる意味だから、疏泄は体の中を気と血と津液 (しんえき・体液) をのびやかに、滞ることなく巡らせ、各臓器を潤す作用です。
  情緒安定させを精神状態を快適に保ち、大脳辺縁系や新皮質、視床下部や自律神経系の機能により、全身の各機能が円滑に行われるように調節され、肝臓における代謝や解毒作用、胆汁の分泌と排泄などの機能を果たします。