太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

2008-09-07 10:17:01 | 太極拳
 気といいますのは、紀元前から既にその存在が確認されていました。それは、老子のころと言いますから、紀元前300年のころかと思われます。
その頃気は、このように、とらえられていました。
一、気は物質である
 気に通じているものは、物について明らかである。としていましたが、気は無形でありながら、存在しないわけではなく、とても小さいものであるから、目には見えないものである。ということでした。
二、気は生命を構成する基本物質である
 黄帝内経素問 (こうていだいけいそもん) に 「天地が気を合わせたものを人間と呼ぶ」とあります。人の生は父母の精気が生み出したもので、呼吸と食物の精気によって養われ、維持されるものである。としています。
三、気は自然現象および人体の生理活動を司る
 気はこの世の全ての運行と、人の体の生理活動のすべてを掌握し、陰陽の摂理に従って物事の正常な活動を促すものである。と。

 気についての解釈を、王宗岳が著した十三勢歌で確認してみますと、
①気は身躯に遍くして少しも滞らず
②腹内 (ふくない) は鬆浄 (しょうじょう・柔らかで清らか) にして気は騰然たり
③意気は君来るが如く骨肉は臣なり
④意気均しく来たれば骨肉は沈む
とあります。
 続いて十三勢行功心解で、気のことを確認してみましょう。
①心を以て気を行 (めぐ) らせ、務めて沈着ならしめば、収斂して骨に入る。気を以て身を運び、務めて順遂 (じゅんすい・順調に成し遂げ) ならしめば、乃 (すなわ) ち能(よ) く利を便にし心に従う。
②意気は須らく換えるに霊を得れば、乃 (すなわ) ち円滑の趣あり。
③行気 (ぎょうき) は九曲 (きゅうきょく) の珠 (たま) の如く、往 (ゆ) きて利ならざるはなし。
④気は直を以て養う、而 (しか) して害なし。
⑤心は令となし、気は旗となす。
⑥腹を鬆 (ゆる) め気を沈めて骨に入るべし。
⑦牽動往来 (けんどうおうらい・動きは全て) 気は背に貼るべし。