Shpfiveのgooブログ

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過去30年以上、プルトニウムによる人体実験を行っていたアメリカがジョージアで人体実験を行っていたことが明らかになったからといって、今さら驚くことはない

2018-09-17 16:58:36 | 国際情勢
なにやらYahoo!知恵袋なるところで、このような質問がたっているのを見かけました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12196287787

米軍が生物兵器による人体実験をしていたとジョージア(グルジア)で大騒ぎになっています。
このときのサアカシュヴィリ大統領はアメリカの傀儡なのですが、その後、ジョージアから逃げて国際指名手配犯になり、ウクライナの国籍をもらって知事になったかと思うと、ウクライナ大統領と喧嘩して無国籍者にされてしまうなど、シッチャカメッチャカの大変な騒動を起こしているのですが、このようなスキャンダルが大好きな日本のメディアが何故かスルーして全くと言っていいほど報道していません。

すごく興味深い国際的な事件なのに、どうして日本のメディアは報じないのですか?


ジョージア元国家安全相、同国でのアメリカの人体実験を暴露
http://parstoday.com/ja/news/world-i47827

ロシアのニュース
http://www.vesti.ru/doc.html?id=3059319&cid=5


個人的には、以前からアメリカが「人体実験」を行うことを躊躇しない国であることを知っていたので、今さら感があったりもします。

またジョージア(旧グルジア)でアメリカが行っていたことは、かつて我が国が中国で731部隊の主導で行っていた「人体実験」を連想させるものもありますが、それはおきましょう。

ただ、ああいうところで問題提起しても、正直、いい回答がつくのかどうか、そういう意味での疑問と関心はありますね。

さて、せっかくですので、今回はアメリカで1940年から約30年にわたり「プルトニウムによる人体実験が行われてきた」ことを明らかにした書籍が(少し前ですけど)新装本として再登場しているニュースも紹介させていただくことにしましょう。

ピューリツァー賞受賞ジャーナリストであるアイリーン・ウェルサムの衝撃のノンフィクション『プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌』がそれです。

かつて中古市場で一万円以上の価格でないと入手できない本でしたが、新装版が登場し

現在はこうやってAmazonでも入手できるようになりました。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%81%84%E3%81%BE%E6%98%8E%E3%81%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E4%BA%BA%E4%BD%93%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%81%AE%E5%85%A8%E8%B2%8C-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%A0/dp/4798130885/ref=as_sl_pc_ss_til?tag=hamutaro00-22&linkCode=w00&linkId=&creativeASIN=4798130885

以下は、デモクラシー ナウ オルグ ドット コムによる
「プルトニウムファイル」の著者アイリーン ウェルサム氏へのインタビュー(翻訳)を一部抜粋したものです。

ご参考までに。
http://onodekita.sblo.jp/s/article/59641109.html

著者 基本的に確認されたことは、アメリカ国民に対して何千もの実験が行われたということ、そして、被験者になったのは社会でも一番の弱者であったということです。つまり、子供、若者、公民権のない人、貧困者、有色人種であり、質問をするということさえ知らない人々だったということです。
言葉を換えて申せば、被験者は、医者の子供ではなかったし、医者の友人ではなかったのです。弱い立場の人々が被験者になったのです。

司会 アメリカの何カ所で行われたのですか。マサチューセッツのファーノルド校、シンシナティの実験...アレンさんは、カリフォルニア大学バークリー校で注射されましたし...何カ所の場所で、政府の科学者達は働いていたのでしょうか。

著者 何百もの場所でです。私立病院、公立病院、軍事施設、孤児院など、医者の職場であるなら、どんなところでもです。放射能を扱っており、研究予算を得て論文を書けるところなら、どこででもです。

司会 監獄はどうですか。

著者 ええ、本当に本当にむごたらしい実験がありました。あの...あのう、囚人の睾丸に放射線が照射されたのです。

司会 その実験は、どこででしたか。

著者 えー、主にオレゴンですね。この実験は、NASAのために行われたのです。アメリカ航空宇宙局は、宇宙飛行士が宇宙で受ける放射線に関心を持っていたからです。

司会 それで、囚人達はどうなりましたか。

著者 私がインタビューした囚人の多くは、いまだに獄中におりますが、彼らはありとあらゆる健康上の問題を抱えています。ガンであったり、その他の健康障害もあります。

司会 訴訟についてお聞かせください。

著者 たくさんの、本当にたくさんの訴訟が起こされました。何家族かは、賠償金を受け取りました。あの...プルトニウムを注射された患者達の家族は、平均で40万ドルを受け取りましたが、これが最高金額だと思います。他の被験者に関しては、これよりも少ない金額でした。

司会 今という時代をどう思われますか。私たちは、なにかの教訓を得たのでしょうか。今、お話を聞いている人々のなかには、疑問を抱き始める人も多くいるだろうと私は思うのですが。

著者 ええっと私が...私が思うに...自分自身を守ること、患者としての自分や大切な人を守るということは、質問をすることによってなし得ると思います。また、自分たちを守るためには、このような恐ろしいことが二度と起きないようにするためには、日々の生活で行われていることがl隠されておらず、情報が公開されているようにすることが大切だと思います。なぜなら、情報が公開されていることにより、恐ろしい芽が摘み取られることになりますし、過去の非道で非倫理的な人体実験が繰り返されないようになるからです。

司会 でも、以前よりずっと情報が隠されてしまう時代になったと仰っていますね。

著者 その通りです。実際、この本を書いていたときに気づいたことなのですが、直感したことなのですが、「あっ、小さな窓が閉じつつあるんだ。私は、その窓が閉じてしまわないよう抗っているんだ」と思ったのです。本を書いていたときに入手できた資料のうちのいくつかは、今では入手できない、と思います。

司会 兵士達についてお聞かせください。

著者 兵士...何千もの...何千もの兵士がネバダの核実験場に動員されました。

司会 どのようにですか。

著者 えっと、彼らは、爆発直後の爆心地に行かされましたし、空軍のパイロットは、キノコ雲に突入させられました。太平洋では、核実験が繰り返されましたが、兵士や水兵は、放射能汚染を受けた道具等を回収するよう命じられました。


司会 では、個人的に放射性同位体を与えられた人たちの他に、つまり、マサチューセッツのファーノルド校の子供達や、ビタミンカクテルと称する放射性物質入りの飲み物を飲まされた女性たちの他に、不特定の人々も被爆させられたのですね。大気に放射性物質が拡散されたということですね。その空の下には、街や学校があるというのに。

著者 その通りです。 ええっと..もっとも有名なのは、ハンフォードのグリーンラン実験です。そこでは....

司会 ワシントン州のですか。

著者 ワシントン州のです。そこでは、放射性ヨウ素が拡散され、平原は大変汚染されました。あのう、でも...委員会の報告書には大変な議論を呼んだことがあったのですが...この報告書には、政府がこのようなことを行うことは禁止されているとも、禁止されるべきだとも書かれておらず、基本的には、委員会を設置する必要があるし、将来的にその委員会の報告書を公開すればよい、と述べるにとどめたのでした。
私は...私は、このような勧告は、調査委員会が出すものとして、最悪のものだと思いました。

詳しくは『プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌』(翔泳社)のご一読をおすすめします。

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