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偉大な数学者、志村五郎氏が亡くなりました

2019-05-20 20:48:07 | ニュース
プリンストン大学名誉教授だった数学者の志村五郎氏がさる5月3日、89歳で亡くなりました。

日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO44435430U9A500C1CZ8000?s=3

志村 五郎氏(しむら・ごろう=数学者、米プリンストン大名誉教授)プリンストン大の発表によると、5月3日死去、89歳。

楕円関数の性質に関する「谷山・志村予想」を提唱。350年余り数学者を悩ませてきた「フェルマーの最終定理」の証明につながった。東京大助教授、大阪大教授を経て1964~99年にプリンストン大教授を務めた。(ワシントン=共同)

慎んでご冥福をお祈りいたします。

志村五郎氏は、我が国においてはお世辞にも知名度は高いとは言えませんけど、数学者としての業績は世界中から高く評価されてきました。

また趣味の分野では中国文学に造詣が深く、その方面の著作もあったりします。

以下、ご参考までに。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%97%E6%9D%91%E4%BA%94%E9%83%8E

私自身は理数系苦手人間なんですけど(苦笑)

そんな私でも

おそらく、今後の我が国で志村五郎氏を超えるだけの実績を残せる数学者が出てくる可能性は、とても小さいように感じられてしまいます。

さて、その志村氏ですけど、若かりし頃

おそらくは、我が国のいわゆる「進歩的文化人」と呼ばれる人たちに見切りをつけ

自ら東大を去ったことは、あまり知られていません。

こちらに紹介記事があります。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56391?display=b&utm_medium=amp&utm_source=amp&utm_campaign=link

志村さんの自伝的なエッセー集「記憶の切絵図」(筑摩書房)と、その続編「鳥のように」(筑摩書房)の2冊である。

 読む人によって、この2冊から受ける印象は様々であろう。

 私にはこの2冊から、志村さんがどうしても伝えたいと思った第2次世界大戦後の「進歩的知識人」の嘘や、彼らが持っていたソビエト連邦や北朝鮮などへの「無謬神話」の愚かしさ、また60年安保を契機として、志村さんが東京大学に見切りをつけて職を辞し、1年だけ大阪大学に勤務したのち米国に去ってしまった理由が、手に取る様に解るように思われた。

 もちろんそれは、私自身の偏見による読後感に過ぎないだろう。

 ただ、かつて同じ大学に学生として学んだ後、教官として20年以上、大学を中から見て来た一個人として、志村さんの批判は、襟を正して聞くべき本質を数多く含んでいると正味で思っている。

私自身、この点についてまったく同感なので、あえて、ここで紹介させていただきました。

現在の我が国は、今や「新興衰退国」とさえ呼ばれてしまっていますけど

そこに至るまでに、「自虐」に明け暮れ、我が国をミスリードしてきた、いわゆる「進歩的文化人」の罪は、とても重いように感じられます。

志村氏がそうした人たちと、あえて袂を分かち

海外でゼロから実績を積まれたことを思うとき

やはり、現在の我が国の言論空間は「おかしい」と再認識せざるを得ません。

私たち日本人に素質がないわけではないと思います。

我が国の言論空間をミスリードする「自虐」こそが、現在の我が国で志村氏のような偉人が育たない真の理由ではないでしょうか?

一応言っておきますけど、だからといって「自賛史観」を言い立てるネトウヨ連中を擁護する気はまったくありませんよ。

こうしたネトウヨ連中も、その本質は「自虐史観」そのものでしかないと思っていますので。

ただ、こいつらは「自虐」を「他罰」に置き換えているだけです。

話がそれました、

いずれにしても、我が国が生んだ偉人の一人が世を去りました。

繰り返しになりますが

慎んでご冥福をお祈りいたします。