帰りの支笏湖
陽は西に沈み、風不死岳の頂きを、
かすかに照らしていた。
晴れた湖は、まだ明るく美しかった。
やがて光は弱くなり、闇が迫って来た。
帰りの支笏湖も美しかった。
50年前の古雅墨を、書道をしている書友から頂いた。
「ぜひ使ってほしい」と持参してくれたのだ。
感謝して頂いた。
その墨は、墨運堂が昭和40年代に製造した“玉品”。
古雅墨(大和雅墨)と書いてある。
昭和40年代と言えば、50年近く経っている。
個性のある墨色であること間違いない。
楽しみな墨である。