daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

モバイル中継のこと

2015-08-09 10:58:00 | 日記・雑談
先日連盟で野辺君につかまって記者に声をかけてもらって、日本将棋連盟モバイルのインタビューコーナーに出演しました。
いろいろとマンネリな質問を受けているので、ぜひご覧ください。

そこで語っているように、最近はいろいろな資料を見返しているのですが、やはり黎明期、草創期のことはいろいろと思い出深いです。
ネット委員会のメンバーから遠山君が編集長になり、その1年後に北島さんが新たに担当理事になり、自分はさらにその2年後に担当理事になりました。

立ち上げに当たって苦労したことはもちろんいろいろありましたが、そのひとつは何と言っても中継記者を公募したことです。
コンテンツはプロの公式戦の対局ですからこれ以上ない素材ですが、それを伝える記者の存在は不可欠です。
当時若手棋士だった僕や遠山君も面接官を務めました。
面接官をしたのはいまのところこの一度だけで(逆もたぶん一度だけ)貴重な経験でした。

おかげさまで良い人材に恵まれ、ここまでサービス向上を続けて来れました。
このときに入ってきてくれた一人は、いまは記者の中の中心人物ですし、将棋界への新たな参入の道ができたという点でも、意義深いことだったと思います。
野辺記者が入ってくるのも、これから数年後のことです。

参入とともに卒業もあり、一般的にも新陳代謝は業界の活性化をもたらすのでそれもまた良いことと思っています。
やはり立ち上げ以来のメンバーである後藤元気君とも、かつてそんな話をよくしました。
そういえば電子メディア部も、毎回担当理事が代わっているのですが自分自身も、いろいろな仕事を経験させてもらうことは大事と思っていますので、離れて悔いなし、は本音です。
最近もちょこちょこ新たなコンテンツもありますし、事業はまだまだ成長を続けられると思っています。

掲載が自分の対局日になったのは全くの偶然で(なにせ3日前まで誰が出るかも決まっていなかったということになるので・・)たまたまその対局がトップ棋士相手にめったにないほどの逆転勝ちだったので、自分にとってはいい記念になりました。
これまで何局ぐらい中継してもらったのか、自分でももう分からないのですが、これからも良い将棋を観てもらえるよう、一生懸命対局したいと思います。

明日は朝日杯の午後対局で、たぶんアマチュア勝ちなら中継あり、のバージョンと思われます。
午前中は中継を観ながら待機です。
頑張ります。

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2 コメント

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Unknown (たるく)
2015-08-09 22:42:45
ネット中継は、棋士は担当なさらないのでしょうか。
観戦記やツイッター解説を担当する棋士がいるのに棋譜コメを書く棋士がいないのは、不思議といえば不思議です。
棋士がブログ等で、自分の将棋でもないのに棋譜コメに文句?を言っているのを散見します。ああいうのを見ると「だったら自分がやってみろ」と言いたくはなりますね。

個人的には、棋譜コメ内容も含め、現在の中継には満足しています。ただ、ネット中継業務は「棋士は全くやりたがらないほど待遇が悪い」と推測できる状況でもあり、なんとなく複雑な気分でもあります。


Unknown (daichan)
2015-08-11 09:51:51
実は僕はかつて一度だけ、やったことがあります。
大変でしたが、面白い経験ではありました。ただ、やはり棲み分けはあったほうが良いと思いますね。
棋士は良い将棋を指し、専門的な解説をするのが本分ですので。