映画「ばしゃ馬さんとビッグマウス」【ネタバレなし感想】

体調のいいときを見計らってさっと見に行ってまいりました。
私がいった映画館は今日が公開日。
あのへん（どのへん？）の安田ファンが集結していたのでは（笑）、というくらい埋まっていました。
（そして「抱きしめたい」の予告で亮ちゃんの登場にキャー！と黄色い声が）
パンフレットが入っている封筒のセンスが好き～。
封をしてあるシールもばしゃ馬さんプリント（2枚目）で、開けるのもったいなかった！

そして、……スクリーンの中にいたのは「安田章大」じゃなく「天童義美」でした。
ヤスはナチュラルな演技が上手い！
関西弁の役だからっていうのもあるだろうけど、やっぱり上手い。
麻生久美子さん（素晴らしい女優さんだと思います）とのかけあいも全く違和感がなかったなあ。
最初のほう、もうすげー「何だコイツ」って思ったもんね、……天童にもみち代にも（笑）。
でもだんだんかわいらしくなってく。ふたりとも。そこがとっても自然。

完全に本来なら単館系の作品だと思います。（制作にJ事務所が絡んでないんですね、クレジットを見ると）
そこかしこにありそうなエピソードを、主人公ふたりの心のひだをすくいながら、淡々と描いてる感じです。
それぞれのキャラクター、台詞、シーンや流れが上手くできてたなあ。
岡田義徳くんがすごーくいい味出してました。
私、俳優さんとして大好きなんですが、ああやっぱり好き！と再確認（笑）。
あと秋野暢子さん！あれはナイスキャスティング！！
清水優さんもよかったし、主人公ふたりを含めて配役がすごくしっくりきてたのもよかった～。
ヤスの言う「深さ」は……どうだろう、あんまり感じなかったけど（笑）。（あの言葉は若い子向けなんだよねきっと）
非常に完成度は高い作品だったと感じました。
（明らかに「これファンサービスだろ（笑）」というシーンもあったけどみんなお芝居が自然なので浮いてなかった）

……あとはたぶん好みの問題で。
実は私、それほど諦めるのが難しい夢をもったことがないんですよね～。
なので今イチ登場人物に感情移入できなくて（汗）。
見ていていちばんすっと入っていけたのは岡田くんの役だったという。
（今思うと私の若い頃の夢は「自分の家でくつろげるようになること」というある意味身も蓋もないものだったよーな）
あとちょっとさらっとしすぎたきらいもあったかなあと。これも好みですね。

でも最後、エンドロールに「安田章大」って出てきたとき、ちょっとじーんとしたなあ。
ヤスは、華で魅せるタイプというより、こうやって自然なお芝居で堅実な存在感を出すタイプだと個人的には思ってて。
（一緒のくくりにしていいのかわからないけどジャニーズでいうと風間くんタイプだと思う）
だから映画だと、こういう単館系作品に出続けてくれたらいいなあって願ってます。

ほっこりとしていて、ちょっぴりほろ苦くて、決して絵空事じゃないんだけど、かわいらしい、そんな作品でした。