先週、萩の里自然公園で樹木を調べていたら、たくさんの雪虫がアオダモの幼木の周囲で乱舞していた。
アオダモの周囲で乱舞する雪虫
どういう事なのだろうと調べてみた。
正式には、トドノネオオワタムシといいアブラムシの仲間だそうだ。
これが舞うと1週間から10日後には初雪が降ると言わる。腹からお尻にかけて白い綿毛が覆い雪のように見える。これらのことから「雪虫」と呼ばれるのだろう。
白い綿毛は、ロウ(蝋 ワックス)でできているという。
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トドノネオオワタムシの「トドノネ」は、トドマツの根で数世代を過ごすからだという。
6~10月頃まではトドマツの根や地際の幹から樹液を吸いながら、卵ではなく子虫を産み5から6世代過ごす。
子虫は全てメス(♀)で翅(羽)をもっていない。
最後の世代だけが翅(羽)を持ち、10月中頃にヤチダモやアオダモ、ハシドイなどのモクセイ科の木を目指して飛ぶ。
これが「雪虫」だ。目的の木に到着すると、オスとメスの子虫を産む(ここで初めてオス(♂)が現れる)。
この子虫が交尾して木の幹(樹皮の下や割れ目)に卵を産み付ける。
春に卵から産まれた世代は全てメス(♀)で、ヤチダモやアオダモの葉を食べ、子虫(全てメス♀)を産む。この子虫は羽を持ち6月頃にトドマツへ移動するというのだ。
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ややこしくて理解できないので図にしてみたが、大して変わらなかった。
上の写真や動画は、雪虫がこれからオスとメスの子虫を産もうするところなのだろう。?
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