シラネアオイとともに萩の里自然公園の春を代表する「サクラスミレ」の元気がない。(数も少なく小型化している)
サクラスミレを観察すると、種を作った後も大きな葉で秋まで光合成を続けている。
近年、頃サクラスミレの葉が枯れて地上部の生活を終えた秋の終わりに、笹などの他の植物と一緒に刈りはらっている。
ところが、生育地の夏の状況は「笹とヒメシダなどが密生」して、光が届いているようには見えない。
下の文献によると、萩の里のような生育環境下では、より日当りが必要と考えられる。
他の生育地の様子は、木漏れ日程度だが他の植物が少なく、光が当たっているか、もしくは、まばらな植物の間でしっかりと光を受けている。
そこで、仮払い機の刃の高さを、サクラスミレの高さを超える15~20㎝地面から浮かせて刈る、「浮かし刈り」を行ってみることにした。
結果はどうなるでしょう?
比企丘陵コナラ二次林における希少種サクラスミレ(Viola hirtipes S. Moor)の生育環境特性
https://www.jstage.jst.go.jp/.../1/31_1_57/_article/-char/ja
サクラスミレは草地や疎林等を主要な生育環境とする多年生草本である。近年各地で絶滅が危惧されており,保護,保全手法の確立が望まれる。
中略
皆伐,下草刈り,落ち葉掻き等の植生管理下では,夏季の相対光量子密度が高い場所ほど,開花・結実率が高くなることが明らかになった。
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