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団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

失政は菅さんだけが悪かったのか

2011-06-11 16:30:43 | Weblog
 あまりにも姑息な手段を使ったために墓穴を掘った菅首相。まさに総スカンになっているが、それでもまだ一定のめどと強弁している。
 しかし、国民にとってよく分からないのは菅さんの失政だ。確かにいろいろな不手際、手違いははあったろうが、未曽有の危機であったのだ。誰も経験がないのだから失敗するのも無理はないし、失敗を最小限にとどめる努力をしなければならなかった。
 その失政は首相にとどまらず内閣にあったのではないか。つまり民主党政権が失政したといったほうが、より正確ではないか。
 では、どうして民主党政権が失政してしまったのか。あまり報じられていないが、民主党の支持母体は労組や教職員らと浮動層だ。
 自民逆風で追い風が吹いて、政権が転がり落ちてきた、というほうが正確だろう。ということは、大震災があって、政府にやってもらいたいことを把握するのに、震災地の情報源は労組や教職員組合だ。
 彼らが地元を掌握しているはずがなく、震災地の地元でもっとも情報があるのは、自治体、事業者団体、農協、漁協などだ。つまり自民党の支持層だったのだ。
 そこに政府と地元の乖離があったこと、さらに官僚を使わない政策で、スピーディーに動くことができなかったのではないか。東電の原発だって、ずっと自民党と官僚と一緒にやってきたわけだ。
 それが、話の通じない民主党が壁になって、震災のさまざまな復旧・復興策が頓挫してしまっていたのではないか。
 むろん、そういうことが分かってくると、政府もなんとかしよう、と解決策を考えてくるが、時すでに遅し、ということになって、すべて菅さんに責任を押し付けて、この難局を乗り切ろうとしているのではないか。
 不幸はたぶん民主政権の日が浅かったことにあったのではないか。ずっと自民党とその流れを汲む一派が、この国を牛耳ってきていたが、上澄みだけは民主党の色になった。
 それでは、こんな難局を打開できるわけがない。惜しむらくは、岩手県出身の小沢さんはなにをやっていたのだろうか。彼は民主党であって、もっとも自民党的な人間だ。それでも権力を握らないと、なにもできなかったのだろうか。
 そういう意味からも、最高権力者の責任は重い。自ら生きた民主党の限界を露呈した管さんは、直ちに退陣するしか残された道はあるまい。
 だれがなるにしろ、さまざまなパイプを持てる連立が、もっともこの難局にふさわしいと思わざるを得ない。

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