新札幌礼拝堂の最新情報 主日礼拝 毎週日曜日 午前10時30分より

今日の礼拝堂の様子をお届けします。礼拝に来られなかった方たちと、遠くにいる友たちと恵みを分かち合うために。

6月23日「今日の礼拝堂」

2018年06月24日 | 今日の礼拝堂

 聖霊降臨後第5主日    

今週の祈り:   すべての民の主なる神さま、あなたはあなたの民にみ心を示し、あなたの民を救う約束を与えられました。私たちがあなたの戒めに耳を傾け、み旨を行うために、あなたの強い力で支えてください。み子、主イエス・キリストによって祈ります。

 

 

   〇聖霊降臨後第5主日説教 日笠山牧師(週報掲載説教要旨)マルコ 2:23~28

「 安息日は誰のため? 」   

 イエスさまとファリサイ派の人々との論争が続きます。今日の福音のキーワードは「安息日」です。ある安息日に、イエスさまが麦畑を通られた時、一緒に歩いていた弟子たちが麦の穂を摘み始めたのを見咎めて、ファイリサイ派の人々は言い放ちました。「ご覧なさい。なぜ彼らは安息日にしてはならないことをするのか」と。イエスさまの指導者としての認識を問いただしてやろうとばかりの勢いです。彼らが問題視したのは、イエスさまの弟子たちが他人の麦畑から勝手に穂を摘んで腹を満たそうとしたからではありません。貧しい人々が、他人の麦畑の穂を摘むことは、律法でも認められていました。『ルツ記』にも、麦畑の所有者であったボアズが貧しい異邦人のルツに対して示した寛大な態度が記されています。印象派の画家ミレーがバルビゾンの村で描いた『落ち穂拾い』は、決して虚構ではなく現実の貧しい農民の姿そのものでもありました。ファリサイ派が槍玉にあげたのは、弟子たちが麦の穂を摘んだのが「安息日」だったからです。つまり、麦の穂を摘むという行為が安息日に禁じられている労働であると見なされたわけです。 

 旧約聖書には「安息日」に関する規定が随所に見られます。『出エジプト記』20章から34章にかぎっても、4つのパターンが記されています。そのうちの一つはいわゆる「モーセの十戒」の中にありますが、この「十戒」にしても『申命記』5章12節以下にある安息日規定とは若干内容が異なっています。安息日に働いてはならない、というメッセージはいずれも共通しているものの、その根拠がテキストによって異なっているのです。いずれにしてもこれだけ「安息日」についての記述が随所に見られるということは、ユダヤの人々がこの日をいかに大切にしていたかということでしょう。 

 人々はなぜ「安息日」にこだわったのか?天地創造の神の御業を覚えるため、出エジプトという救いの出来事を思い出すため、奴隷も家畜もみなこの日だけは休めるようにするため…様々な根拠づけがなされていて、どれもが正解と言えるでしょう。安息日規定の根幹となっている、この日だけは仕事をしないというメッセージは、何よりも私たちが体を休めて、心を休めて、神と向かい合うためです。神がキリストを通して語られた御言葉を聞き、キリストが備えてくださる糧をいただく。そうして、元気づけられ、勇気づけられ、新しい1週間を歩んでいく力を与えられる。安息日に行われる礼拝は、まさにそのために、他でもない私たちのために、あるのです。間違っても、私たち人間が安息日のために造られたのではない!神は私たちを安息日や律法によって縛り上げるために創造されたのではないのです。むしろ、安息日は私たちが自由の身とされた日。罪の縄目から解かれ、救いの喜びを祝い、感謝する日。然り、この日こそ私たちにとっては最高の喜びの日なのです。見られるということは、ユダヤの人々がこの日をいかに大切にしていたかということでしょう。人々はなぜ「安息日」にこだわったのか?天地創造の神の御業を覚えるため、出エジプトという救いの出来事を思い出すため、奴隷も家畜もみなこの日だけは休めるようにするため…様々な根拠づけがなされていて、どれもが正解と言えるでしょう。安息日規定の根幹となっている、この日だけは仕事をしないというメッセージは、何よ喜びの日ののです。                                  

 

〇7月1日 午前11時 聖霊降臨後第6主日   #信徒礼拝で行われます。 

〇司  式:中島和喜牧師 (代行:滝田裕美)                                                                                                                〇説  教:中島和喜牧師 (代読:滝田裕美)
〇奏  楽:若井裕子
〇聖書朗読:蔵谷俊夫兄
〇礼拝当番:出口輝子姉、滝田裕美姉 

〇聖 書:イザヤ58:11ー14,コリント(Ⅱ)5:1-10、マルコ3:1-12 
〇讃美歌:182(1,3,5)、360(1,2)、360(3,4)、165,聖餐262 

6月6日(水)10:00~14:00は、オープンチャーチを行っています。                                           月8日(金)10:30~と19:00~の2回「聖書と祈りの会」があります。                                                           どなたでもお気軽にお立ち寄りご参加くだ さい。                                                                                                     

                                     

 

                                  

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