待降節第4主日
「主キリストよ。力を奮ってきてください。私たちが祝いの日を迎えるとき、私たちの罪を取り除いて、永遠の喜びに仕えさせてください。あなたは父と聖霊とともにただ一人の神であって、今もまた永遠に生きて治められます。」
〇4本目のローソクに光が灯りました。24日にイエスさまのお誕生をお迎えする準備が整いました。牧師と神学生が一つ心で礼拝をつかさどる清々しく厳粛な、大きな恵みが満ち溢れた待降節の最終主日です。
〇待降節第4主日説教 野口和音神学生(週報掲載説教要旨)
ルカによる福音書Ⅰ:46-56
「よろこびの歌」
私たちが神様をほめたたえるのはどのような時でしょうか。たとえば、教会に新しい人が招かれた時。洗礼を受けて主の弟子とされた時。私たち自身がそうであった時、あるいは他の誰かが主の救いに導かれたこと、そしてそのために私たち一人ひとりを用いられた時に、その恵みを神様に感謝することでありましょう。マリアはエリサベトと共に、主の救いの御業の内に用いられていることへの喜びを分かち合っています。この二人の喜びは、私たちの喜びと同じものではないでしょうか。主が共におられ、信仰をもってその御業の実現のために用いられていくという幸いの中にいることを祝福する言葉が、聖霊に満たされたエリサベトからマリアに語られます。それに対してその喜びを分かち合い、マリアも神への讃美をしていくのが、今日の福音書の箇所、「マリアの賛歌」と呼ばれる箇所であります。
「わたしは主のはしためです」というマリアの有名な言葉がありますが、マリアは初めから、主イエスの母としてふさわしい、完ぺきな信仰の持ち主であったのでしょうか? 天使ガブリエルからお告げを受けた時、マリアは戸惑い、また「どうしてそのようなことがありえましょう」と否定すらしています。しかし偉大な業を成し遂げられるために、神様は御言葉に従う信仰を、そのようなマリアにもお与えになるのです。「神にできないことは何一つない」という力強い御言葉が響くとき、主のはしため、しもべとして用いられる幸いへと導かれていくのです。マリアの讃美は今日の第一日課にあるハンナの祈りを思い起こさせる言葉へと続けられます。「思い上がる者を打ち散らし」、「低い者を高く上げ」られる神様が旧約聖書の時代からその御業を行ってこられ、そして今マリア自身に起こった御業とがそれに重ね合わされるのです。その言葉はマリアを通して私たちへと響いてくる御言葉であります。罪によって低さの中に、傲慢に満たされている私たち一人ひとりを憐みによって受け入れられる神様。そしてそのような私たちを用いて救いの御業を成し遂げられる神様が、今、ここにおられるのだという喜びが、この讃美の声には溢れているのです。
教会は、主の救いを宣べ伝える共同体です。この札幌教会も宣教100年という区切りを迎えた中で、このマリアの賛歌から、私たち一人ひとりが救いの御業に用いられている幸いを思い起こします。私たちはその喜びを分かち合いながら、一人でも多くの人が救いへと導かれるために、このよろこびの歌を歌いながら、主のはしため、しもべとして仕えてまいりたいと思うのです。
〇ガラス1枚をへだてて、外は純白の真冬。その内側は窓際にもかかわらず、観葉植物が生き生きと成長しています。環境がよければ冬でも命は育つことを知らされて、心を砕いて生きることを学ぶ思いがします。
〇12月25日(日)午前11時 降誕祭
〇司式:岡田薫牧師
〇説教:岡田薫牧師
〇奏楽:滝田裕美姉
〇聖書朗読:小川敦子姉
〇礼拝当番:堀川悦姉
滝田裕美姉
〇聖書:イザヤ書52:7-⒑・ヘブル人への手紙1:1-9・ヨハネによる福音書1:1-14
〇讃美歌:16・34«1,2)34(3,4)・喜びは胸に・250
〇クリスマスの祝会があります。プレゼント交換があります。300円程度のプレゼントをご用意ください。
〇21日(水)オープンチャーチです。ご自由にご参加ください。