山形県の小中学校全体で取り組む
少人数学級編制、少人数授業の視察。
視察参加議員(浜崎達也、高橋雅成、大城節子、新開)
5月26日午後、仙台空港経由で山形県庁に昼前に到着。早速、手配してくれた村上正敏理事にご挨拶。高橋和雄知事は、「橋や道路を作るのを減らしてでも、少人数の学級を実現する」との記者会見から文科省との戦いがはじまった。まるでプロジェクトエックスを見ているような話でした。
実現までにいたる経緯を語る、長南博昭次長の目は、キラキラしていました。少人数学級編制のための予算は、県単独事業として約10億円を計上しています。県全体の予算は6434億円です。
私たちは、タクシーの運転手さんに教わった名物「硬くて太い蕎麦」を食べていざ現場へと向かいました。もちろんおかわりをしましたが、「ノド越し」というよりも「歯ごたえ」を感じながらの蕎麦でした。
午後1時30分山形市立南小学校(阿部忠彦校長)到着。まず、廊下を行き交う子供たちから「お客さんコンニチハ」という元気な挨拶のシャワーを浴びました。平成14年度から少人数学級編制(27人~33人)、少人数授業、4年生は習熟度別授業を行っています。
私達は、3年生と4年生の授業を4クラス参観しました。先生は、5人毎の島をグルグルと指導してまわっていました。いつしか私も授業に加わっていました。
人数が少ないので空間が広く取れる。毎時間、生徒が机の形体を考えて配置している。生徒が落ち着いている。難しそうな顔をしている生徒には先生が声をかけていた。学校が愉しいと生徒が言う。
通知表が9月と3月の二回。7月に「励み学習自己評価カード」に教師がコメントを書き保護者に渡している。異学年交流を盛んにしてみんなが仲良く遊んでいる。土日も異学年で遊んでいる姿をよくみかける。不登校は、ゼロです。と校長先生は、胸を張っていました。
帰る時は、子ども達と先生方の「サヨウナラ」の挨拶シャワーに見送られてタクシーに乗り込みました。
【感想】
南小学校の阿部校長は、「私たち現場から少人数学級を実現してくれ。と教育庁にお願いしていたものからすれば、県が必死になって実現してくれた。」「今度は、子ども達のために私たち現場がどのように努力していい結果を生み出せるかですよ。」要は、「子ども達のために私たちが何ができるかです。子ども達の笑顔が見たいんですよ。」という言葉に教育者の情熱を感じました。
県の教育庁の役人も、学校の先生達も、子ども達も目がキラキラしていました。大人の目の輝きというものは、とてもいいものです。さわやかな風を感じました。私達はたった4人で伺ったのに。しかも1期生と2期生だけなのに。南小学校の皆さんありがとうございました。
【地震に遭遇】
仙山線にのって一路、宮城県仙台市に向かいました。翌日7時の新幹線に乗らないと八王子に午前11時に間に合わないからです。
仙台に到着しホテルにチェックインしエレベーターの前に来た、午後6時24分ごろ、東北地方を中心に強い地震があり、震度6弱を記録。気象庁によると、震源地は宮城県気仙沼市沖で、震源の深さは約71㌔マグニチュード(M)は7・0と推定される。そんな地震に遭遇しました。
ゴーという地鳴りがしました。駅は近いけど建てつけが悪いホテルだなと思っていたとたん縦揺れがし、大きく横に揺れました。いつまでも余震が続いていました。あのままエレベーターに乗っていたら4人とも閉じ込められていたことでしょう。
携帯電話は繋がらなくなってしまいました。とりあえず6階まで階段を歩いて部屋に行き、荷物を置き、食事をして帰ってきたら東北新幹線は、不通。山形に泊まらなくて良かった。仙台からは東京は80%は動くとのこと。かろうじて東京視察はできる。まだまだ、しっかり仕事をしろということだと、みんなで確認しあって就寝。