3月29日 再び玄界島を調査。この日、大石司・市議会副議長をはじめ、上野忠之・党市議団団長と浜崎達也県議と私が玄界島に向かった。島に残って島民の留守を守る地元消防団の梅田土一分団長(50)の案内で被災現場を見て回った。島の傾斜地に密集する家々は多くが傾き、石垣はえぐれ、道路には亀裂が走る。「危険」「危険宅地」の赤い紙が張られた家屋が異様に目に付き、地震災害の深刻さを物語っていた。市災害対策本部によると、家屋の被害は全半壊が全体の8割強。
【写真 ブルーシートは家を守るよりも家財道具を雨から守っている】
建物の危険度を示す判定でも、「危険」(127戸)と「要注意」(55戸)で約8割を占めた。断続的に続く余震や雨の影響で2次災害の危険も増している。市漁業協同組合玄界島支所では、同支所運営委員会の伊藤和義会長、玄界校区自治会の寺田至会長から要望を聞いた。席上、伊藤会長は家屋の被災状況を一軒一軒調べ、倒壊や修理不能で住めない家屋が約160戸あったことを明らかにし、「島内に公費で恒久的な集合住宅の建設を」と訴えを受けた。
さらに、復興には行政や専門家の力が必要として、島に復興支援スタッフの常駐、被災者の個人資産を補償するための法整備などを求めた。また、寺田会長は「孫、ひ孫のためにも、一日も早く安心して漁ができる島にしてほしい」と真情を吐露していた。
その後、県消防防災安全課の古賀裕之事務主査の案内で、この日から始まった仮設住宅建設の予定地を視察した。戸数は、玄界島と福岡市側に計200戸建設する。完成は4月30日の予定。
【神崎代表が被災地を調査】
第2次福岡県西方沖地震災害調査団に参加しました。