今日、いつも行くスーパーマーケットで買い物をしていると、店頭表示と精算時の価格が違う商品があったので、その事を近くの店員に伝えたら、その後の返金と再精算の処理がとてもスマートだったので思わず感動した。クレカ払いでしかも割引券まで使っていたが、再発行されたレシートではちゃんと差額分だけクレカ払いした形で精算されており、もし私が同じ店員の立場だったなら確実に混乱して手間取るところ、この人は他スタッフへのレジ価格の修正指示まで含めても5分程度だった。勘が良く全ての判断が早く数字にも強い。仕事が出来る人ってこういう人を言うのだろう。こういう人はどの職種に就いても有能さを発揮するのではないかと思う。
しかし小売店の仕事も大変だと思う。もちろん役割分担はあるだろうけど、今は不景気でどの業種も人数を絞っているから一人一人の負荷が大きい上に、店を統括する人なら店全般の事を把握しておかないといけない。商品は数万点あって、日々仕入先も変われば価格も変わる。それらを毎日値付けして店頭に表示させ端末にも入力する。在庫が切れたら発注し、賞味期限が過ぎた商品は撤収させる。これだけ仕事内容が多種多様なのに求人募集の時給を見ると給料はあまり高くない。
小売業だけでなく、今後ニーズが増えるであろう介護や医療、そして運送業など、多くの国民が必要とする職種ほど、仕事がハードなのに低賃金で成り手が少ない。最近は土木系や建築系の職人も少なくなっているから日本の将来が心配になる。中抜き公金チューチューで楽して懐を潤す狡賢い奴らばかりが得をする社会であってはならないなと改めて思う。最近の日本企業って、出世する人ほど現場からの評価が低い気がする。会社のトップが求める人間と、国民の福利や国家の繁栄に必要な人間の質が違うからこうした不均衡が起きている。そりゃそうだ、利益を生む人間が出世して、利益を出す企業ほど人件費が削られているのだから。
