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子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)

2014年03月24日 | ニュース

《みんな楽しくHappyがいいより転載させていただきました。》

「お母さん放射能は調べないでくれ」って泣いて訴えるんです。

だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。


子どもが甲状腺がんに・・・
母が苦悩の告白

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福島の18歳までの若い方の甲状腺がんについて、今日はお伝えしたい事があります。

まず、現在の考え方からです。
福島原発の事故由来の放射能と、当時18歳よりも若かった福島の方々の甲状腺がんが出た、と、
この因果関係は「考えにくい」というんですね。
「考えにくい」というより「分からない」ではないか、という疑念を番組では持ちました。

これは「因果関係がある」とか「ない」とか、
「どちらも分からないのではないか」というところから福島での取材を始めました。

そして今まではですね、若い方の甲状腺がん、子どもの甲状腺がんというのは
100万人にひとりかふたり」と言われていました。

福島では現段階で、27万人の方が検査を受けてうち33人が甲状腺がんと分かり、摘出手術を受けています。


33人。
これまでおよそ27万人の子どもが受けた福島県での甲状腺検査で癌と確定した人数だ。
すでに摘出手術を終えている。
子どもの甲状腺癌は年間100万人に1人から2人とされてきたが、今その数字は大きく覆されている。
33人。



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古舘:
お子さんの甲状腺がんが発見されて摘出手術を受けたという親御さんにこの番組では接触を試みました。
7人の方に接触させていただいたんですが、
やはり、インタビューをお願いするとことごとく断られました。
いろんな事情があると思います。

そしてある方はこういう事をおっしゃいました。
担当したお医者さんに「こういう事に関しては周囲にしゃべらない方がいいだろう」と。
「お子さんの就職の際などはマイナスになるから」という様なアドバイスを受けたという方もいらっしゃいました。

そういう中で、番組ではお一人のあるお母さん。やはりお子さんが甲状腺がんだったんですが、
その方は迷いながらも、音声を変えて、そして顔を映さないなど、
様々な条件がクリアされれば「この胸の内を語ってもいい」といって下さいました。
その方にお話を伺います。


10代の子どもを持つ田中佳子さん(仮名)
県の検査で子どもの甲状腺に5mmを超えるしこりが見つかった。
甲状腺がんだった。
周辺のリンパ節の一部の切除した。


田中:
小さい10代の子どもでも「がん」と聞けば、「なぜだ」って
「なぜだ、自分だけがなぜなんだ」
「どうせがんなんだから死んでしまう」そこまで言われました。

古舘:はぁ・・・、

田中:
親として励ます言葉をどうやってかけていいか分かりませんでした。
だから一緒に、「死ぬときは一緒だからな」って、言いました。

古舘:あぁ・・・、そこまでおっしゃいましたか

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田中:
夫と子どもは私に「放射能の話はするな
お母さん放射能は調べないでくれ
泣いて訴えているんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。

毎日が喧嘩になります。
夫は「知らないのが一番幸せなんだ」って、
知らないで生活するのが一番いいんだ


古舘:「つきつめていけばいくほど辛いじゃないか」っていう考えなんでしょうかね…。

田中:
そうです。
だって、
なってしまったんです。
取ってしまったんです。
戻ってこないんです。



田中さんは日々の様子を詳細にノートに記している。
事故当時家の近くは年間の線量でおよそ40ミリシーベルト。
家の雨どい付近では85ミリシーベルトという高い値だった。
子どもは部活に熱心で、原発事故で学校が休みになっている間もひとり雪の中練習していた。

古舘:
2011年3月15日。
大変な量の放射線が降り注いだという時も、全く普通と、今お話し下さったような日常だった。

田中:
そうです。
あの、その日は雪が降ったんです。
で、その日は近所の奥さんが「うちの井戸水を使っていいよ」っていうことで、
みんなして(水を)汲みに行きましたから。
そして「ああ、雪が降ってきたね」っていうかたちで、
とにかく水はあらゆるところを探して歩きました。

古舘:ああ、そうですか。

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その震災から7カ月後、県の甲状腺検査が始まった。
1次検査で異常がないとされるとA1判定。
5mm以下のしこりや甲状腺に水分が溜まってできるのう胞が20mm以下の小さいものがあるとA2判定になる。

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それを超える大きなしこりやのう胞が見つかるとB判定、C判定とされ二次検査が必要になる。
癌の疑いもあるためさらに詳細な検査が行われる。
そもそもなぜ甲状腺検査が必要なのかといえば、原発事故と深い関係があるからだ。

甲状腺は成長や発達を促すと同時に全身の新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを作りだす。
問題なのは、この甲状腺が必要とする栄養素が「ヨウ素」だということ。
原発事故で放出された「放射性ヨウ素」も甲状腺は区別なく取り込んでしまう。
甲状腺に集まった放射性ヨウ素は放射線を出し続け癌の要因の一つとなる。
新陳代謝が活発な子どもほど放射線の影響を受けやすくなる。

田中さんの子どもは1次検査でB判定。
つまり、5mmを超えるしこりが見つかった。
しかし、手元に届いた通知はこのわずか1枚。

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何の説明もなかった。
2次検査まで半年以上待たされた。
田中さんは半年も待てず他の病院を探したが、そこで思いもよらない事を言われたという。



田中:
いざそこに行きましたら、
「(病院の)事務所の手違いです、ここでは検査する事はできません」
「(県が)決めている事なので、個人の病院では検査することはできません」と言われました。
(病院の)事務所では、「どうぞ検査に来られてください」と予約までとりましたので、
いざ先生とお会いしたら、先生は
うちは出来ません。ここでは出来ません。(県が)決めている事なので


県内で甲状腺の一時検査を行えるのは県立医大のみ。
来年度から増やす予定があるが、それに選ばれるためには条件がある。

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エコー検査をするだけで診断はせず、検査データはすべて医大に送らなければならない。
甲状腺に問題があるかどうかの診断は、医大が一括して判定する仕組みだ。

なぜ県立医大だけに診断の権限が集中しているのか?
甲状腺の第一人者で検査の責任者でもある、県立医大の鈴木教授に話を聞いた。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
お母さん方が心配でどこかで調べる。
するとそこの先生が今度は、「のう胞じゃなくて結節だ、しこりだ」と言ってもう一回(県立医大に)まわる。
で、そうするとそれは全然違う、あの、おー、
小さいお子さんに特徴的な甲状腺の中に認められる胸腺であったり、
あの、血管であったり。
血管をのう胞と言っている。
「私どものところでやった検査と同じレベルの事をやって下さいね」ということも理解してもらわなければいけない。


つまり、県立医大と同じやり方で検査しなければ、異なる診断が出て混乱を招くというのだ。
しかしそれは県立医大以外での客観的な診断を抑えつける結果になるのではないか?


県立医大の検査については不信感を持っている住民もいる。
県の検査で20mm以下ののう胞が見つかった中学生の女の子の母親が取材に応じてくれた。

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のう胞が見つかった中学生:
(県の検査は)人数も多かったのでしょうがないかなと思ったんですけど、
やっぱり3分や5分では足りないのかなって思いました。
流れ作業のようだったです。

娘にのう胞が見つかった母親:
どこにどれくらいの大きさのものがあるとか、
たとえばこれから、これ(のう胞)がこういうふうになる可能性がありますとか、
そういう説明は一切なく、あの、「説明してほしい」と言ってもなく、
ただこの文章、2行の文章だけ。
「検査はしません」
ということで、

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20mm以下ののう胞は県の基準ではA2判定で二次検査の必要はない。
しかし、不安を抱いた母親は県立医大とは距離を置き、県の検査には批判的な診療所を訪ねた。


のう胞が見つかった中学生:
検査の時間が倍以上かかったので、
流れ作業っていう訳ではなくて、時間をかけてじっくり診てくれるっていうのが安心しました。

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親子が再検査を受けた診療所。
松江院長は排他的な県立医大の診療方法を強く批判している。

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松江寛人院長 ふくしま共同診療所:
検査を受けたけれども「不安だ」っていうのは当然なんですよ。
(県立医大は)「患者に直接説明するな」って言っているんですよ。
それ(患者への説明)も我々がやりますと。
それもね、検査の結果を文章で我々が渡しますと。
なので「(受診者に)直接説明をするな」っていうんですよ。
こんなことありえないですよ。

親子は定期的に検査を続けている。

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娘にのう胞が見つかった母親:
先月3ヶ月ぶりに検査をしたんですけど、しこりが突然っていうか、出来てて
「あ、そういうこともあるんだ」というのを知って、
この先どういうふうに変わっていくのかという不安な気持ちと、
なにも終わっていないっていうか、
この先も続くという思いで生活をしています。


原発事故後体調を崩した娘は、学校の先生に「放射能への不安」を相談したが、
「心配し過ぎだ」と相手にされなかったという。

不信感が募り、今は学校に行けなくなっている。
この女の子が今望んでいる事。


のう胞が見つかった中学生:
包み隠さず、その情報を公開してほしいです。
その情報を公開することで救われる人たちのいると思うし、
やっぱりこれから生まれてくる人達の事も心配なので、


県の甲状腺検査では、この情報公開についても後ろ向きだ。
たとえ検査を受けた本人であっても自分のデータを受け取るためには
県に対して情報開示請求までしなければならなかった。
批判を受けて手続きは簡素化されたが、
それでも申請書類が必要で、受け取るのに3週間ほどかかる。
県立医大に理由を聞いた。

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鈴木眞一:
甲状腺のエコーの場合には渡さないのが一般的です。
渡すとなると、渡し方に責任があるので、

えーっとこれは何度も検討しました。
決して我々は渡したくない訳ではないので、渡すんなら渡そうと思ったんですけど、
そうすると、それによる不利益や齟齬(そご)もある場合の非常に多いので、
現実的には、あの、実現しなかったという事です。


再び冒頭で紹介した母親の話を聞く。

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田中さんの子どもは甲状腺癌にかかり、すでに切除手術を受けた。
その手術の前に言われた事を今もはっきりと覚えている。
医師が「甲状腺がんの進行は遅く危険な癌ではない」と説明したうえでこう話したそうだ。


田中:
「いま大きくなる様なことはまず心配はありませんから、焦らなくていいですよ」
「いまここで切らなければ、(症状が出る)30歳、40歳になってから、
『見つかった時にきればよかったな』っていうふうに思わないですか」とまで尋ねられました。
「だったらそんなに急がなくてもいいんじゃないですか」と思いましたので、
「じゃあ、2~3年待って下さい」
「子どもがもう少し冷静に判断能力が付くようになってから手術してもかまわないんじゃないですか?」
ともお尋ねしました。

そしたら、「前例がありませんから」
発見されてから放置しておくという前例がないので、
見つかったんだから、やはり直ちに切るというのが本当でしょう
」と

古舘:うわァ・・・・、その両方を言われた訳ですか。

田中:
あんまり、時間をおいて悩んでいるよりは、早く解決したかったので、
半年以内に手術に挑みました。


いま見つかっている子どもの甲状腺がんについて、県の第3者委員会は
「原発事故の影響は考えにくい」としている。

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星北斗座長 県民健康管理調査検討委員会:
放射線の影響はどうかという事については今後きちんと検証する必要があると思いますが、
これまでの知見から言うと「考えにくい」という表現を使っております。
「分からない」というのが正しい表現というのもありますけど、
でも今現時点で我々が知っているこれまでの知見の積み重ねから言えば想定内だろうというふうに言えます。


田中さんはやり場のない思いを抱えている。

田中:
「まだ放射能の事をしゃべるの?心配しているの?」
「まだそんなことばっかり考えてるのかい?それじゃ前に進めないじゃない」
そういう方がいらっしゃいますね。
信頼や信用のおける親戚でも、頼りにしている方でも、
「大したことないんじゃない、そんな事」
「切れば治るんでしょ!死ぬわけじゃないんでしょ!」
「言っちゃ悪いけど、大したことないじゃない!」3回言われました。
大したことあるんです。
それが悔しいです。

だから私は自分で罪なのかと思っています。
「本当の事を知るのが罪なんだろうな」って。

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古舘:
例えばですね、福島県以外で別の県で、たとえばお子さんが甲状腺がんになった。
これが分かった時にはですね、病院は福島県のケースよりも手厚く、と言いますか
丁寧に相談に乗ってくれる可能性というものががみえてくるんです。
福島県でこういう状況になった子どもが邪険にされている、その件。
もしそうだとしたら、こんな不条理はありません。

それに付随して言える事はですね、やはり親御さんでお子さんが甲状腺がんだった方で危惧するのは、
18歳を過ぎて大きくなった場合には検査、あるいは治療、そういう事が有料になる可能性があるという事。
これもおかしな話です。

引き続きチェルノブイリの例を見ながらこちらをご覧ください。  
19:17

ーーつづく
   ↓
「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション(内容書き出し)

子どもの甲状腺がん 原発事故との関係は…
チェルノブイリで検証




「チェルノブイリは4~5年後」
甲状腺がんと事故の関係は


福島県平田村
そこに福島県立医大と距離を置き、子どもたちの甲状腺検査などを無償で行っている病院がある。(ひらた中央病院)
エコー検査にかける時間は県の検査よりもはるかに長い。
内部被ばくを測るホールボディカウンターも子ども用の物を導入。
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3歳と5歳の子どもを持つ母親:
チェルノブイリでも後から甲状腺の癌が出たとかあったので、
小さいうちから検査を受けておいて、早めに分かれば治療なりなんなり出来るのかなと思って、


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ひらた中央病院を運営する 佐川文彦理事長:
今原発事故が起きて、あれからまだ3年しか経っていないんですよ。
まだ集結していないんですよ。
「放射能は心配ありません」「これは問題ありませんから」と言い切れる問題ではないと思う。

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27万人を検査して33人。
子どもの甲状腺がんとは年間100万人に一人か二人という、極めてまれな病気ではなかったのか。

被ばく医療の専門家として福島県のアドバイザーを務めた山下氏は。

2014年2月23日
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長崎大学 山下俊一副学長:
これはまさにスクリーニング効果そのものであります。
スクリーニングした事がありませんでしたから、その頻度がまだ分からなかった。
一見増えたように見えますけれども、
多分子どもたちがある頻度を持っていたんだろうと。


山下氏の説明はこうだ。

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これまでも甲状腺癌は自覚症状が現れることなどで初めて見つかっていた
それに比べて今回は、スクリーニングと言われる処方がとられた。
スクリーニングとはある集団の全員を調べて病気を見つけ出すこと。
つまり、今回の場合は福島県の子ども全員を調べる事で甲状腺に異変のある子どもを見つけることです。
そのため自覚症状がなかった甲状腺がんも見つかり数が多く見えるという。


さらに、県立医大の鈴木教授が繰り返すのが「チェルノブイリ」だ。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
チェルノブイリで4~5年目から小児の甲状腺がんが多発したっていうこともありまして、

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
最短でチェルノブイリで4年、5年で甲状腺がんが増加した


1986年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故。
大量の放射性物質がまき散らされた後、実は4~5年後から子どもの甲状腺がんが増えたとされている。

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年齢層では事故当時のゼロ歳から4歳が最も多かったが、福島ではこの年齢層は発生していない。
こうしたことから鈴木教授は、現在福島で見つかっている甲状腺癌は
「事故の影響とは考えにくい」としている。


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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
もちろん、えーっと、放射線との関係影響があるかないかを見ていくために始めた検査ですから、
ある程度の事は言及しなければいけない訳ですけど、
まだその時期ではないというのがひとつ。
まだ、チェルノブイリでの、先程話した事故のデータでも、4~5年から急増したという事ですので、
今、出ているものに関しては、(放射能が影響した)可能性は非常に低いんじゃないかと。


しかし、福島の子どもたちの健康調査を独自に行っているある医師は、
チェルノブイリのデータに疑問を抱いている。

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北海道深川市立病院 松崎道幸医師:
チェルノブイリ事故が起きた時には、
原発事故の後に子どもに甲状腺がんが激増するという想定は全くありませんでした。
最初の4,5年の甲状腺のデータには非常に疑いがありますので、
それを根拠にしてものを断定してはいけないと思います。



チェルノブイリ
甲状腺がんの“真実”


原発事故からの4年間。
放射線の影響による甲状腺癌は本当になかったのか?
真相を確かめるため、私たちは事故から28年目を迎えるチェルノブイリへ向かった。

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1986年4月26日
チェルノブイリ原発の4号機が爆発炎上。
莫大な量の放射性物質が放出された。
かろうじて石棺と呼ばれる分厚いコンクリートで覆ったものの、
中には今も溶け落ちた核燃料が手つかずで残されたままだ。


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緊急事態省の担当者:翌日住民は避難させられ、これからも絶対に誰も住む事はない。

「甲状腺がん増加は4~5年後」
チェルノブイリの“知見”検証


チェルノブイリ原発の周辺にあったいくつもの町や村。
あの日、放射性物質は容赦なく人々の元に降り注いだ。
未曾有の原発事故を経験したこの地で、
“子どもの甲状腺がん”と“被爆”の関係はどのような結論に至ったのか?

ウクライナの首都キエフにある内分泌代謝研究センター。
ここには国中から甲状腺の病気を抱える患者が集まる。
甲状腺が専門のこの機関で特に調べ続けているのがチェルノブイリ原発事故の当時子どもだった世代。

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この男性は現在30歳。
事故で被ばくした時は2歳だ。

Q:チェルノブイリ事故への不安は?

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事故当時2歳の男性:
もちろん気にしている。
故郷は立ち入り禁止で検問所もある。
妻も甲状腺の手術を受けているので気をつけないと。


原発事故のあと異変が見え始めたのは4~5年後の事だった。
甲状腺がんと診断される人々が急激に増え始めたのだ。

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特に顕著だったのが子どもたち。
極めて稀なはずの子どもの甲状腺がんがなぜ増えたのか?

当時から研究所の所長を務めるトロンコ医師は、いち早く放射線の影響を疑い世界に訴えた。
しかしなかなか認めてもらえなかったという


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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
事故で浴びた放射線の量で、
ある学者は「甲状腺がんが発症する」と言い、ある学者は「発症しない」と言った。
大論争が巻き起こった。
原爆を投下された広島や長崎の調査データをもとにしてだ。

この時医学会の常識とされていたのは、原爆被害を受けた広島や長崎の“知見”
放射線による甲状腺がんの発症は早くても8年後以降」というものだった。


そのため「事故後4~5年で見つかった癌は放射線とは関係ない」とされた。
高性能な機器で大規模な検査、つまりスクリーニングを行ったため
「もともとあった癌が多く見つかっただけだ」と。


しかし、現実は違った。


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
4年で発症するとは思ってもいなかった。
しかしその思い込みは間違いで、子どもたちの潜伏期間はもっと短かったのだ。

様々なデータを集め、事故後4年でも発症している事を実証した。


着目したのは甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素だ。
その半減期は非常に短い。
そこで放射性ヨウ素が消えた後に生まれた子どもたちが殆ど発病していないのに比べ、
放射性ヨウ素が消える前に生まれていた子どもたちは発病率が高いことを突き止めた。

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こうして、事故から10年経ってようやく子どもの甲状腺がんと放射線の因果関係が国際機関にも認められた
(国際原子力機関の報告 1996年)

この、チェルノブイリの“知見”
つまり、事故後4~5年以上に甲状腺がんが増えた事等から、
いま福島で見つかっている甲状腺癌は「被ばくが原因とは考えにくい」とされている。



取材を続ける中、気になる情報が出てきた。
原発から西へ110kmにあるコロステン
放射ので汚染されたが居住は許されている地域だ。

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最前線に当たる検診センター(コロステン検診センター)
事故以来甲状腺がんの検査はどのように行われてきたのか?副所長が語ってくれた。

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コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:
当時は何の機器もなかったので“触診”で診察するしかなかった。
1990年位に初めて、エコー診断装置や線量測定器が入り、検査の態勢ができた。



この地域に高性能の検査機器が納入されたのは、事故から4~5年経ってから。
“触診”だけで、癌が見逃される事はなかったのか?
実は早い時期から子どもの甲状腺がんが増えていた可能性はないのだろうか?



コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:検査機器がいいと患者は見つかりやすい。

Q:甲状腺がんをもっと早く発見できた?

コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:当然、可能だったろう。


内分泌研究センターのトロンコ所長も、事故直後の検査体制は十分でなかったことを認める。

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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
当時のソ連に高性能のエコー診断装置はなかった
1989年か90年になって、アメリカの大富豪などからエコー診断装置の寄贈を受けた。




それでは、
福島で4~5年を待たずに早い時期から見つかっている“子どもの甲状腺がん”は本当に“放射線”と関係ないのか?


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
可能性は低い。
私たちが知る福島の線量は僅かだ。
ただ調査はすべきだ。
科学は予想外のデータを提示する事がある。
28年経つが、私たちは得た回答より疑問点の方がはるかに多い。


チェルノブイリで調査した経験もある、京都大学の今中助教は
「当時起きた事が今の福島に重なって見える」という。

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京都大学原子炉実験所 今中哲二助教:
西側のオーソリティー(権威)日本のオーソリティーも含めてどういう反応をしたかというと、
広島・長崎に比べたら早すぎる」と。
また、同時にいわゆる今でも言われているスクリーニング効果ですよね。
「熱心に検査検診をすれば、それだけがんも見つかる」という事も言われましたけれども、
(今回)福島関係の方々は、「それは福島の事故が原因ではない」
なぜならば、チェルノブイリに比べたら早すぎる」とおっしゃったんですよね。
それを聞いて、皆さん20年前におっしゃった事を忘れたのかなと、


福島で起きている事態は事故の影響なのか?そうではないのか?
だが、それを検証するための重要なデータが、実は決定的に不足しているのだ。
かつて詳しい検査を目指した研究者がいた。
しかしそこにストップがかけられたという。


ーーつづく

東電柏崎刈羽原発、規制委が安全審査開始へ

2013年11月14日 | ニュース

日本経済新聞より

東電柏崎刈羽原発、規制委が安全審査開始へ 

2013/11/13 11:33 (2013/11/13 12:22更新)
<form id="JSID_formKIJIToolTop2" class="cmn-form_area JSID_optForm_utoken" action="http://www.nikkei.com/async/usync.do/?sv=NX" method="post">
  原子力規制委員会は13日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた安全審査を始めることを決めた。来週にも公開の場で審査を開始する。福島第1原発の汚染水問題での東電の不手際から審査入りを保留してきたが、13日の定例会合で東電が8日に公表した福島第1原発の作業環境の改善計画を大筋で妥当と判断した。
</form>

 東電は9月27日、柏崎刈羽6、7号機の審査を規制委に申請した。安全審査には半年近くかかる見通しだが、東電は早期の再稼働を目指しており、経営再建に向けて一歩前進となる。

 13日の会合で田中俊一委員長は「(審査を)いつまでも止めたら法的に問題が起きる」と述べ、初回の審査会合を近く開催する考えを示した。委員からは「(東電が)柏崎刈羽原発に夢中になって福島第1原発がおろそかになるのは許されない」などの意見も出た。

 東電は8日、福島第1原発の作業員の被曝(ひばく)低減策や休憩所の建設、手当増額などの計画を公表した。相次ぐ汚染水漏れについて「背景には現場の困難や苦悩がある」と指摘していた規制委は、作業環境が改善する見通しになったと判断した。

 規制委は来週にも審査会合を開き、東電に申請の概要を聞いたうえで、今後の審査のポイントを指摘する方針だ。

 柏崎刈羽原発は、これまでに新規制基準による審査が始まった原発とはタイプが異なる沸騰水型軽水炉(BWR)。直下の活断層の有無も議論になっており、審査には時間がかかりそうだ。新潟県の泉田裕彦知事も再稼働に慎重な姿勢を見せており、安全審査が始まっても再稼働の時期は見通せない。

 

柏崎原発、再稼働へ難題 福島第1と同型・活断層 
新潟知事の同意も壁

2013/11/14 2:00
<form id="JSID_formKIJIToolTop2" class="cmn-form_area JSID_optForm_utoken" action="http://www.nikkei.com/async/usync.do/?sv=NX" method="post">
  原子力規制委員会は13日、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所6、7号機(新潟県)の安全審査を開始することを決めた。福島第1原発の汚染水トラブルのため1カ月半も棚上げの状態だったが、東電が8日に発表した対策を「一応の評価に値する」(田中俊一委員長)と判断した。柏崎刈羽の再稼働へ一歩前進だが、新潟県の泉田裕彦知事の同意も含め課題は山積している。
</form>

 「東電から具体的な対策が示された。柏崎刈羽の審査もほかの原発と同じように進めたらどうか」。田中委員長は13日の会合の終了間際、こう提案した。ほかの委員からも「一度も公開会合を開かない状態は好ましくない」(更田豊志委員)など賛同の声が続き、審査開始の方針が決まった。規制委は来週にも審査会合を開く見通しだ。

 東電は9月27日に柏崎刈羽の審査を申請した。通常なら1週間ほどで公開の審査会合が開かれるはずだったが、同じ時期に福島第1原発で汚染水をめぐる初歩的ミスが続発。規制委内に東電の能力や対応を疑問視する声が広がり、審査着手が保留扱いにされていた。

 規制委の態度が軟化したきっかけは、東電が11月8日に発表した福島第1原発の対応改善策。規制委が東電に検討を指示したもので、作業員の手当増額や休憩所の建設などが盛り込まれた。本来、規制委は出された申請に速やかに対応する義務がある。審査入りをこれ以上延ばせば、「法的な問題になりかねない」という判断も働いた。

 だが安全審査がすんなり進む保証はない。規制委の審査は、仮に順調に進んでも半年程度かかるとされる。柏崎刈羽の場合、ほかにも多くの課題を抱え、田中委員長は「すいすい進むとは考えられない」と指摘する。

 第一の関門は、柏崎刈羽が福島第1原発と同じ「沸騰水型軽水炉(BWR)」である点だ。審査が先行する4電力会社の6原発は加圧水型軽水炉(PWR)という別のタイプで、BWRは今回が初めて。BWRは放射性物質を取り除くフィルター付きベント(排気)装置の導入などが義務づけられているが、国内では導入例がなく、規制委側の作業も手探りになる。

 敷地内断層の問題も見過ごせない。柏崎刈羽では6、7号機の真下などに活断層があるのではないかと疑われている。東電は「断層は20万年前以降は動いておらず、活断層ではない」と主張するが、立証に手間取れば審査は長期化する。

 3つ目の波乱要素は福島第1原発の廃炉作業だ。同原発では汚染水への対応や4号機プールからの使用済み燃料取り出しなど、今後も難しい作業が続く。田中委員長は「福島第1で困った事態が起これば(柏崎刈羽の)審査中断もありうる」とクギを刺す。

 

東電、資金調達に追い風 柏崎刈羽原発の審査開始 

2013/11/14 2:00

 柏崎刈羽原発の審査開始は東電の資金調達には追い風となりそうだ。東電は原発1基の稼働で年1200億円の収支改善を見込む。年末には取引金融機関から3000億円の新規融資を控えており、審査の開始で融資交渉は前進する。

 東電は新規融資を確保するため、取引金融機関に柏崎刈羽が再稼働する時期の目安を示す必要があった。東電は9月に安全審査を申請した後、再稼働時期を「2014年4月」と仮置きする調整を進めたが、審査開始が長引いたことで目安を示しにくくなっていた。

 規制委の審査はおよそ半年かかるとされる。遅れる場合でも、14年度中の再稼働には一定のメドが立ったことになる。

 ただ審査が順調にすすんでも、泉田知事は再稼働に慎重な姿勢を崩していない。知事は13日、「規制基準に適合したからといって住民の安全を確保できるわけではない」と指摘した。

 東電の相沢善吾副社長は同日の記者会見で「福島第1原発の廃炉に向けた作業は最重要課題。手をぬかずに最大限の努力をする」と語った。


甲状腺がん、8人増え26人に 福島原発事故の影響否定

2013年11月14日 | ニュース

 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が12日、福島市で開かれた。甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは、前回8月の18人から8人増え26人になった。「がんの疑い」は32人(前回は25人)。

 検討委の星北斗座長は記者会見で「現時点で、甲状腺がんが原発事故の影響で明らかに増えているわけではないと理解している」と述べた。

 また、原発事故が起きた2011年3月11日から4カ月間の外部被ばく線量の内訳を公表した。

2013/11/12 20:12   【共同通信】

 
◎「真実を探す」ブログが詳しく解説してます。





特定秘密保全法反対 国会前

2013年10月27日 | ニュース

レーバーネットより

「民主主義の国にあってはならない法律」~秘密保護法NO!国会前アピールに400人

 

「秘密保護法NO!国会前アピール」が10月22日夜、官邸前で行われ約400人が集まった。呼びかけたのは、上智大学教授の田島泰彦さん。「日本は民主的な国であるはず。なのに大事な情報が秘密の名の下に隠される。民主主義の国でこんな法律をつくってはならない。こんな法律を勝手に通す国であってほしくない。とにかく街頭から声をあげなければ」。

田島さんの思いは広がり、この日は地下鉄入口まで列が伸びた。手作りのプラカードが目立つ。「秘密保護法の問題点や本質をわかりやすく伝えたい」そんな思いの言葉に溢れていた。

国会議員・学者・一般市民などショートアピールが続いた。嶋崎英治三鷹市議は集まったメディアに対して「メディアの皆さんは何で大人しいのか。たくさんの読者をもつメディアの皆さん、自分のクビをしめることだけは止めてください」と強く訴えた。

集会では、シュプレヒコールやジョニーHの替え歌「ひみつの保全法」、乱鬼龍の川柳も飛び出し、文化と表現に満ちた行動となった。「秘密保護法案」の閣議決定・国会上程が25日に迫る中、連日の官邸前抗議や11月大集会など具体的行動提案もあった。(M)

動画(山本太郎の訴え 5分)

↓アピール行動を呼びかけた上智大学教授(メディア学)の田島泰彦さん

↓主催者・警察も驚くほどたくさんの人が集まった

↓国会議員の訴え、吉良よし子さん(共産党)「この法律は絶対だめ」

↓山本太郎さん「こういう行動している私たちが犯罪者にされてしまう法律」

↓ジョニーHの替え歌「ひみつの保全法」

↓乱鬼龍さん「私は川柳。それぞれ得意な方法・文化でたたかおう」

↓「法案の審議過程も秘密にされている、異常だ」、政府から出された「黒塗り」の議事録を見せる司会の白石孝さん

↓一人ひとりが思いをこめたプラカード


柏崎刈羽、再稼働への安全審査容認の方向 新潟知事

2013年09月26日 | ニュース

朝日新聞デジタル 9月26日(木)14時33分配信

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)をめぐり、新潟県の泉田裕彦知事は26日、東電の原子力規制委員会への再稼働に向けた安全審査申請を容認する方向で検討に入った。県が申請を認めれば、東電は速やかに規制委に申請する方針。

 泉田知事は、事故時に原子炉格納容器内の圧力が上がって壊れるのを防ぐため、放射性物質を含む蒸気を外に逃がす排気設備「フィルター付きベント」の設置について、申請前に、県と東電が結ぶ「安全協定」に基づき、県の了解を得るよう求めていた。ベント設備は7月施行の新規制基準で設置が義務づけられた。

 申請を巡っては、25日に泉田知事と東電の広瀬直己社長が新潟県庁で会談。広瀬社長が、安全協定を守り、県の了解前に申請はしないことや、耐震性の高い地下にも、もう一つ新たなベント設備をつくる計画を示した。

朝日新聞社

【コメント】

  事故が起きてからでは、遅いのです。それが安全対策にならないことを、福一事故は教えている! 

 核の暴走を止められないし、放射能汚染は取り返しがつかない。

福一事故で、住めない地域がある、この一点で、原発、核、放射能が人間の生存を否定するのです。

 泉田知事は、07年中越地震の時に、柏崎刈羽原発がそれ程損傷したのか、現在も危険であるのか、このことに触れたことがありません。実に、薄っぺらでペテン的な「安全」思想。

 

▼この間の東電、泉田知事、政府の動き   出来レースですね。許せん!!! 

 

 

 

 ∴柏崎刈羽原発の危険性

 

 

 

 10月14日 第20弾 東電直撃デモは、

 福島と繋がり、新潟の地元の人々と繋がり、

 再稼働申請 阻止の東電本店を直撃するデモをやります!!!

 みんな来てね!!!!!

 

 

【東電】 退職事故前の3倍 廃炉作業への影響懸念 人材流出続く

2013年09月25日 | ニュース

福島民報より

 東京電力福島第一原発事故に伴う東電の人材流出に歯止めがかからない。今年4~6月の3カ月間の依願退職は事故前の3倍相当の109人に上ることが東電への取材で分かった。若手技術者の離職が目立ち、長期間にわたる廃炉作業への影響が懸念される。実際に作業に当たっている協力企業でも人員確保が難しくなっている。廃炉作業に加え、汚染水対策などで人員増が迫られる中、「人材確保の面でも国が先頭に立つべき」と指摘する声が上がっている。

■危機感
 東電によると、同社の平成22年度の依願退職者は134人。福島第一原発事故発生後の23年度は465人、24年度は712人と急増した。25年度は4~6月までの3カ月間で109人が退職した。年間約400人のペースで、震災発生前の約3倍となっている。
 東電は退職者の部門別や退職理由は明らかにしていない。関係者によると、40歳以下が約7割を占める。会社の将来への不安や、管理職30%、一般職20%の給与削減などで生活設計の見直しを迫られていることなどが背景にあるとみられる。東電関係者は「このままでは、長期間にわたる廃炉作業に影響が出かねない」と危機感を募らせる。
 福島第一原発では、東電の社員が作業の内容を計画立案し、協力企業の社員が実際の作業に当たることが多い。長年、同原発に携わってきた双葉郡内の協力企業の役員は「原発に詳しい東電の社員が現場で減ってきている」と明かす。「作業員に対する東電の指揮機能が低下すれば、さまざまな作業で支障を来す恐れがある」と不安をのぞかせる。
 東電は経費削減のため、人員削減を打ち出している。しかし、中堅社員の相次ぐ退職などを踏まえ、3年ぶりに新規採用を再開し、必要な人員の確保を進める。
 ただ、原発事故後、各大学の原子力関係学科への志願者は減少しており、将来にわたり人材を確保できるかは未知数だ。

■見通し立たず
 福島第一原発で実際に廃炉作業に当たっている協力企業でも人員確保が難しくなっている。
 同原発では、1日約3000人の作業員が廃炉作業に当たっているが、浜通りのある協力企業は、社員を募集しても応募がほとんどない。原発内での作業に比べ、被ばくの危険性が少ない除染作業に人材が流れる傾向があるという。
 各協力企業は、社員の配置転換などで被ばく線量が法定限度を超えないようにやりくりしている。郡内の協力企業の幹部は「限度を超えれば、作業ができなくなる。社員にとっても会社にとっても死活問題になる」と現状を打ち明ける。
 さらに、東日本大震災の復興事業に加え、2020年の東京五輪に向けた交通網や選手村などの整備が始まれば、作業員は県外に流れ、確保が一層難しくなるとみている。
 東電と政府が6月に公表した廃炉に向けた工程表の改訂版では、必要な実人員を25年度は1万800人と見込んでいる。しかし、同原発では、改訂版公表後の8月に地上タンクで高濃度の放射性物質を含む汚染水漏れが確認された。パトロール強化やタンク交換のため、既に計画以上の人員が必要になっている。
 東電は今後の見通しについて「作業の量によるので、どの程度の人数が必要になるかは、何とも言えない」としている。

■国が先頭に
 政府は教育・研究機関と連携しながら廃炉に関する人材の育成を目指すとしている。
 だが、東電からの人材流出が続く現状に、郡内の協力企業の関係者は「技術者を中心とした人材確保にも国が先頭に立つ必要に迫られている。東電だけに任せていては本県の復興はますます遅れてしまう」と懸念する。
 別の協力企業の役員も「政府は、各省庁の技術者の福島第一原発への派遣に本腰を入れるべきだ」と訴える。
 経済産業省資源エネルギー庁は「現時点では、作業自体に支障があるとは聞いていない」とし、技術者の派遣については検討対象にしていない。


これはひどい! オリンピック招致 安倍発言

2013年09月08日 | ニュース

 

 

 

じぇじぇじぇ!!!安倍首相の信じられない認識です。

●状況(福一事故)は、コントロールされている。

●汚染水による影響は、福島第一原発港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロック

●福島近海で、数値は最大でもWHOの飲料水の水質ガイドラインの500分の一

●我が国の食品や水の安全基準は、世界で最も厳しい。被曝量は、日本のどこの地域でもこの基準の100分の一。

●健康問題も、今までも、現在もこれからも全く問題はない。

●完全に問題の無いものにするために私が責任を持つ。

 

みんなでこのウソをあばこう!!


官房長官のウソ

2013年09月08日 | ニュース

韓国は冷静対応を=水産物禁輸で菅官房長官

 菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れを理由に、韓国政府が福島県など8県の水産物の輸入を全面禁止すると発表したことについて「わが国は国際的基準を踏まえ、水産物を含む食品の厳格な安全管理を行っている。関連情報は韓国には特に意を用いて提供してきており、科学的根拠に基づいて対応してほしい」と冷静な対応を求めた。

 菅長官は「汚染水の海への影響は第1原発の港湾内にとどまっている。その範囲でも(放射性物質は)基準値を大幅に下回る数字だから、全く影響はない」と強調した。 

[時事通信社]


宮崎駿氏から首相へのメッセージ

2013年09月08日 | ニュース

 

アップロード日: 2011/06/19

宮崎駿「自然エネルギー法案をぜひ通してください。辞めようが辞めまいがとにかく言い­たいことどんどんやって、どんどん国民に訴えてください。福島県は全県避難しなければ­駄目な状態になっていると思います。」
http://www.kantei.go.jp/live/20110619...
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