しまなみニュース順風

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大怪獣ガッペラーVS救星主ウンザ・レンジャー

2005-06-29 00:02:08 | 合併問題
 宇宙の片隅で、数年後、一つの星が寿命を終える。その第3惑星に住む人類は、巨大赤色星になった恒星がついに臨界点に達して超新星となる宿命を数千年前から予測していた。
 その星の名は、バブル星。目先の利益にやっきとなり、自らの星の宿命に目をつぶってきた産官学という人類の住む星だ。
 バブル星、最高意志決定機関は、ソウムショウなる机上兵器を使って、産官学に好都合な星を作らんがため、大怪獣ガッペラーという秘匿兵器を作り出した。大怪獣ガッペラーは、口からトクレイサイという甘い汁を出し、産官学の住みよい環境を作りだすことのできる被征服星にとっては最悪の怪獣だ。
 これまで数々の惑星がガッペラーのために侵略されてきた。甘い汁に騙され、ガッペラーに対抗する手段さえ放棄した星は、抜け殻のような星となって支配に甘んじる。その歴史は、まさに長いモノには巻かれろ的な宇宙史史上まれな汚点を刻んで超然としているといった風情があると言われている。
 ガッペラーに踏みにじられた星は悲惨だ。
 惑星防衛隊、またの名を消防団という組織の幹部は嘆く。
「目の前の家が火事なんです。でも、ガッペラーの甘い汁を吸った官吏は、連絡があるまで待てっちゅうんです。ましてや、他の町が火事なら行かんでええ、行ってもらったら困る、ですから。これじゃあ、若手にカンカンカンと鳴ったら行け!、言うとった私らは新人の募集もできんでしょう」
 惑星殖産組織、インノシマのゾウセン業界の主たちは憤懣やるかたない様子だ。
「今までは、星じゃったからようしてくれたんじゃけど、今後は新造船の受注も自己責任でせにゃあならん。こんなになった星と言えん星で企業なんかやっとれるか」
 ガッペラーのもう一つの武器は、地方交付税減らしというとげの付いたムチだ。
 ガッペラーが笑っている。
「合併せにゃ、ムチじゃムチじゃ。職員は行き倒れでええじゃろう。ケ、ケ、袈、怪、ケ!」
 ムチは無知、まさにアメとムチ。か弱い無能管理者は、自らの星の行く末を気にするよりも、自らの保身を計って逃亡する以外に生きる術がない。責任者の保身は、嘘に嘘を塗り固めた世界。その星に住む住民は、その嘘のためにガッペラーの正体さえ見えないのが実状だ。
 目の見えない住民、見えていても文句しか言わない主たち。そうなった星たちは、そのままずるずるとガッペラーの餌食になってしまうのだ。
 それでいいのか!何とかならんのか!
 その声に応えるべく、ガッペラーが食指を動かした星の住民が立ち上がった。
 救星主ウンザ・レンジャーの誕生である。組織はまだない。ほんの数名の寄せ集め軍団、何となくガッペラーにうんざりしていたメンバーが、ついに旗を振り出した。
 はてさて、ウンザ・レンジャーは、ガッペラーの尻尾を捕まえられるや如何!はてさて、ウンザ・レンジャーはバブル星の脅威から自らの星を救い出せるや如何!
 このドラマは、大怪獣ガッペラーVS救星主ウンザ・レンジャーの死闘を克明に記す戦史となるなるだろう。

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