カセージンのひとりごと

『奥多摩大好き』改題(2017年にタイトルを変更)

大仁田山

2013年02月23日 | 奥武蔵、秩父
「上赤沢バス停」0900→「大仁田山」0940,0950→「小沢峠」分岐0955→「水のもと」1010→「栂のもと」1025→「トヤハケ」1030→(採石場による迂回路)→”発破警告看板”1130,1145→「二本竹」分岐1210→「安楽寺」1250,1305→「成木一丁目自治会館前バス停」1310

同行者:chiyomiちゃん

 chiyomiちゃんが「成木尾根」を歩くというので連れて行ってもらうことにした
 「飯能駅」で待ち合わせ、「名郷」行きバスに乗る
 「上赤沢バス停」から歩く



 先の橋を渡ると導標を見る



 登山地図には『荒れている』と記載されているがそんなことはない
 以前は尾根末端から取り付くコースが有ったようだからそれのことか?
 登山道脇の樹の根元に不思議な大きな穴を数ヶ所見かける
 尾根に着く、ルートは一直線
 傾斜は徐々にきつくなる
 朝日に向かってひたすら歩く



 chiyomiちゃんのペースで歩けば50分のルートタイムを40分切って山頂に到着
 「大仁田山」は初めての登頂



 三角点、真新しい石標とともに見慣れたデザインはT.Yuiさんの山名標(トップの写真参照)

 山頂は樹林に囲まれているが東側だけ開けていて関東平野が望める
 空気がやや靄っているが例のタワーがかすかに確認できる、写真では無理だろう
 小休止の後、南進して「成木尾根」に乗る



 一旦下って登り返せば504m峰、山名などは無いらしい
 急傾斜を下れば大きな送電鉄塔、”新所沢線43号”(鉄塔名は某HPから拝借、自分で確認したわけではない)
 少し進んで再び下り
 坂の途中で左にトラバースしている踏み跡を見る
 直進よりよく踏まれている感じなのでそっちに向かう
 わずかに尾根を変えて下ればすぐに巨木に着く
 そこが峠「水のもと」らしい



 写真の標識のフォントはどこかで見たような・・・
 ”峠の向こうへ”さんの作か?
 彼のHPによればここには以前祠が有ったが消失したらしい


 登り返して・・・



 『黒山って何処よ?知らないうちに通りすぎてしまったようね』
 とchiyomiちゃん
 ぼくはしばし考える
 『ひょっとしてこれは棒ノ折山手前の黒山と違うか?』
 こっちから「黒山」までハイキングしようというのか?この後この標識は頻繁に現れる
 そしてもう一枚、反対向きの矢印は・・・


 これもひっきりなしに出てくる
 ぼくたちはこの「安楽寺」が最終目的地なのだ

 アップダウンを二三回
 鞍部に「栂のもと」の標識(これも前出と同じ文字デザイン)



 ここには祠が有る



 登り返したピークに「トヤハケ」の山名標



 快調に進んで


 『おやっ、安楽寺は直進だが右に矢印がある』
 『おそらく右矢印が正解なのだけれどちょっと先まで付き合って』とchiyomiちゃん

 彼女は先週ここを歩き探索が過ぎて「安楽寺」に辿りつけないうちに力尽き、本日そのリベンジなのだ

 少し先に歩くと送電鉄塔巡視路の黄色い杭


 『先週50号鉄塔方向に向かったけれど先のコースが得られず・・・』云々
 ここで鋭角に折り返し49号鉄塔に進むのだ

 前方に10人ほどの団体さん
 どうもハイカーではないような?
 『君たちどこから来たの?』と問われ
 『大仁田山から』と答えるが、彼らは「大仁田山」がわからない
 『小沢峠方面から』というと何人かはわかったらしい
 彼らは地形か何かの調査だという

 で、『何方へ』と言うから『安楽寺へ』と答えれば
 『ああ、こっちね』と指をさす方向は谷筋
 『???』
 ぼくはてっきり49号鉄塔方向から尾根筋をたどるものと思っていた
 『ここに矢印があるでしょう』とchiyomiちゃん
 それはこっちからは見えない位置に取り付けられていた
 したがってchiyomiちゃんは先週行き止まりまで行って戻ってこの矢印を見つけたという



 谷筋を指しながら”尾根道”というのも納得がいかないが?
 以下はぼくなりの解釈である

------------------------
 49号鉄塔の先は鉱山(石灰岩の採石場)で削り取られている
 以前のハイキングコースは危険、あるいは消滅
 したがって鉱山がその迂回路として利用できる道を谷筋経由で切った

 もう一つ地理的な特異性が有る
 いわゆる「成木尾根」は概ね都県境になっているのだが、ここだけは境界が分水嶺を大きく越えて谷筋に入り込んでいる
 東京都の鉱山が埼玉県に遠慮しないで迂回路を切れるわけである

------------------------

 さてその道に入る
 道は広い、小型の重機でも入れたのであろう
 かなり下る
 右手からもう一つの沢筋が降りてきたところでその沢の右岸に上がる



 登り切って鉱山の縁か



 『入るな』と書かれているがフェンスが有るわけでもない
 ちょいと覗いてみる
 49号鉄塔が見える



 『あの鉱山内は迂回路より楽そうだよ、日曜日は作業員がいないから今度歩いてみよう』
 などとchiyomiちゃんは大胆なことを言う

 このまま尾根筋を進めるかと思いきやまた後ろに下降
 そして登り返す



 ここまで迂回路の入口にあったような赤い矢印に従ってきたが、こちら側からは一切指標がない
 「安楽寺」方面から来たハイカーはここで行き止まりである
 さらに・・・


 発破の作業時間内は入るなとある
 昼休み時間は通っても良いように解釈できる(笑)

 警告サイレンが鳴ると書いてあるが、ちょうどそれを読んでいるときいきなり”ずんっ”と地響き
 『これって発破だよね、サイレン鳴った?』とchiyomiちゃん
 怖いですよ~サイレン警告なしでいきなり発破が!君子危うきに近寄らず

 まだ昼休みにならないがここでしばし休憩、腹ごしらえ

 腰を上げたら北側に進む
 少し行って右側に分岐を見る、「安楽寺」から来たらここで尾根から降ろされそうだ
 さらに分岐、右手に進む
 どうやら本来のコースに復帰しているようだ



 その後のコースは起伏が少なく道も歩きやすく歩程がはかどる
 林相が変わって左手にゴルフ場



 送電鉄塔を通る、”青梅線61号”の表記を今度は自分の目で確認
 右手には墓地が見えてきた

 2時台のバスを予定していたが一つ前に間に合いそうだ
 犬の散歩にすれ違う
 尾根がやや右に、下りになる



 ゴール!
 通りから離れていてここへの案内は見当たらない、こっちから歩くときこの取付きはどうやって見つけるのだろうか?



 1時台のバスに間に合った
 「安楽寺」にご挨拶、こんな立派な寺だとは思わなかった



 バス停ではお茶を飲む余裕さえ有った



  おしまい
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