藤枝宇宙開発事業団ブログ出張所

ウェブ日記形式だと更新が難しくなったのでこっちに出張

修羅ワールドと後退翼

2011-02-06 17:13:03 | その他
「修羅の戦野」を読みつつ今更思う


「修羅の波濤」ワールドでは日米英(および南伊)グループと独、北伊(スペインポルトガルも?)グループ、東欧とソ連グループに分かれているわけで、修羅の戦野では後ろ2者の通商取引によってドイツ製軍用機がソ連に渡ったわけですが、ここで軽くタンク183の登場も示唆されていて、ナチスドイツの戦後版軍用機という軍ヲタ的にワクテカするものが予感される描写がありました。



…ん?


と、いうことはドイツとアメリカには通商取引すら行われていないことになります。

冷戦期の米ソのような冷戦状態にあると考えるのが確かなようですが、そうなると史実の戦後アメリカの軍事技術に大きな影響を与えた
・後退翼理論
・斜め翼
・前進翼
・デルタ翼
・弾道ロケット技術

その全てがアメリカにわたらないことになります。

デルタダートもノースアメリカンセイバーもマーキュリーレッドストーンも存在できないことになるわけです。
(その反面タンク183のパクリのミグ15の存在もあやしくなりますけど)

史実ではドイツが崩壊間際のところを地上部隊と並行してパクリ部隊を進撃させたから
これらの技術をアメリカはゲットできましたが、ナチスドイツが健全だったら敵対陣営に渡すはずのない技術ばかりです。

後退翼機が当たり前になれば、他陣営との対立の都合上モンキーモデルの形で後退翼機が手に入る可能性はあるとしても、おそらくソ連もアメリカも後退翼機の登場は一世代は遅れるでしょう。


もっとヤバイのは弾道ロケット


こればっかりはA4の実物なんか手に入れる可能性はドイツが健在である限りありません。

いくら外交でも、兵器開発のスピードを大きく進めるコア技術はそうそうはわたるはずがなく、アメリカの戦後技術史はかなり遅れる可能性が出そうですぞ。











ま、フォンブラウン博士がMe262にでも乗ってイギリスに亡命するというウルトラCで解決する話ではありますけど(ぉ