社会保険労務士酒井嘉孝ブログ

東京都武蔵野市で社労士事務所を開業している酒井嘉孝のブログです。
(ブログの内容は書かれた時点のものとご理解ください)

社会保険労務士の仕事(年度更新・算定基礎届)

2018年07月04日 19時10分10秒 | 社会保険労務士について
社会保険労務士の酒井嘉孝です。

社会保険労務士にとって7月10日は労働保険の概算・確定保険料の申告(年度更新)、社会保険の算定基礎届の提出とダブルで年イチの業務が来るため、4月と並んでかなり繁忙な時期です。

年度更新は前年の4月から今年の3月までの給与を積み上げ、労働保険の料率をかけて労働保険料と労働者の人数を申告します。
こう書くと簡単そうですが雇用保険には年齢によって免除があったり、出向者のカウントの方法など独特のルールがあるため、これらを専門にやっている方がいないと結構面倒くさい仕事です。
ただ、1年度の給与が固まる3月ないし4月から7月10日まで比較的期間があるので比較的準備を整えておくことは可能です。

算定基礎届は4月、5月、6月の給与を書き出してその平均をとって届け出を行うというものです。
算定基礎届は社会保険加入の社員の方全員について一人一人算出しなければならないことと、6月の給与確定から7月10日まで期間が短いのでこの短期間に全社員の計算を行って届け出を完遂することはかなり忙しさとなります。

総務人事担当の方にとっては労働保険や社会保険の計算ばかりが仕事ではないばかりか、事業主の方がこれらの作業をやられているとすれば多くの時間をそこに割かれることになります。また、労働保険と社会保険の積み上げを行う対象となる賃金は微妙に異なります。これらの判定も社会保険労務士が精通している分野であり、本来は除くべきものを除いていなかったり算入すべきものを算入していなかったということも防ぐことができます。

社会保険労務士にとって年度更新と算定基礎届は本業ですのでぜひご活用をいただければと思います。