エンジンオイルの巻5。
前回までの話でエンジンオイルの種類は何となく分かってもらえたと思います。
次は鉱物油を除く半合成、全合成油に含まれる添加剤についてです。
前回にも書きましたが、鉱物油はピュアな油ですので添加剤は含まれません。
油には元々、洗浄性能など有りませんので鉱物油でのエンジンオイル交換にて調子が良くなったと思うのは、古い油から新油になったからの効果のみで、だから
「安いオイルをマメに・・・」
と言う整備工場に限って
「2回に1回はフラッシングして下さい。」
とか言うんです。
汚れは内部に残ったまま、洗浄効果が無いので余分な作業が増えてしまいます。
さて、鉱物油以外には洗浄剤や酸化防止剤、油膜安定剤など様々な添加剤が配合されており、各メーカーさんにより含まれる成分も配合も違い、全ての種類は分からない位あります。
でも、一般でのエンジンオイルで現在の流行りとして一番売りにされているのはやはり
「洗浄効果」
だと思います。
この洗浄性能は正確に言えば、
「洗浄し、汚れを包み再付着させずにオイルパンまで運ぶ。」
までを洗浄性能といいます。
エンジンの一番下にオイルパンと言うオイルを貯める皿があり、エンジン内部を循環したオイルは最後にオイルパンに戻り、ポンプで吸い上げられエレメントで濾過され、再びエンジン内に送られて行くのですが、
せっかく剥がれた汚れがオイルパンに戻るまでに違う場所にくっついてしまえば意味がありません。
ですので、洗浄性能とは洗浄だけの性能では無いって事です。
そして、包み込む性能には限界もあります。
だから高級なオイルでも定期的なオイル交換が必要になります。
つづく。
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