エンジンオイルの巻4
原油が精製される過程にて初めの頃に作られるのが灯油や軽油、そしてその段階の原油をエンジンオイルとして加工したのが鉱物油、と言うのは分かったでしょうか?
この鉱物油ベースに洗浄剤や皮膜保護剤などを添加させたオイルが、半合成油と記載されます。
前回に書いたHIVIオイルはグループ1の鉱物油を水素化精製と言う本来の精製方法とは違うやり方をしていますが合法な化学合成油です。
灯油、軽油レベルから更に精製(不純物を取り除き、分子のサイズ統一化)を繰り返しガソリンの段階になります。
この段階でガソリンとして加工すれば、何もしなければレギュラーガソリン。火が付く点火温度を高くしたり、点火時に燃えなかったススを洗浄する成分などを混ぜればハイオクガソリンになります。
一方、100%化学合成油と言われるエンジンオイルはこの辺りからガスになってしまう直前位の原油がベースに加工されます。
容器にはPAO(パオ)やエステル等と記載されています。
グループ4がPAO、5がエステルの場合が多いです。
エンジンオイルとしては最高級で分子レベルでも各添加成分と仲良くなる相性が良く、長く友達関係を築ける優等生。
人間に例えるなら、角が取れた定年間近な人気上司でしょうか?
人間だと定年前まで角も取れないま固まり、嫌な奴として定年する人もいますが笑
これがエンジンオイルの作られ方、等級区分などの分かりやすい話です。
エンジンオイルにはこの他の記号もあり、SL、SM、SN等です。
SLが半合成レベルと解釈されて問題無いのですが、SLでHIVI全合成と記載されているのも有り、日本独特なやり方で海外ではもっと厳しく管理されています。
こちらの記号ではSNが最高級のエステル系になります。
次回は、エンジンオイル含まれる洗浄剤とそれに関係する、一般車にレーシングスペックオイルは必要なのか?などを書いてみます。
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