~ SERENE SKY ~

流風香(るうか)の日々の日記や好き勝手な自己主張、呟きを書いていくブログ♪

星組「My dear New Orleans/アビヤント」観劇報告

2009-04-23 | 星組


今日、星組さよなら公演「My dear New Orleans/アビヤント」を観劇してきました。星組は、わりと、
いいジェンヌさんが揃っているので、好きだったのですが、トップ男役&娘役が退団してしまうので、
頑張って観に行ってきました。全体的に感じた事は、トップ男役のとうこさん(安蘭けいさん)が退団して
しまうこともあり、周りの星組生が、とうこさんを盛り立てようという雰囲気を感じました。しかも、
全体的に、全員で歌う事が多かったので、迫力がありましたね。正直、こんなにまとまっている星組って、
初めて見たような気がします。とうこさんを初め、10名ものジェンヌさんがやめてしまうことも関係している
のかもしれません。お芝居の「My dear New Orleans」では、人種差別の問題や恋愛がテーマになって
いました。そして、主人公のジョイ(安蘭けい)は、ストリートヴィル・キッズというバンドを組んでいた
のです。ある人の誕生日パーティーで演奏する事になったジョイのバンドメンバーたちは、”ニューオリンズ一
美しいクレオール女”と言われるルルに会えるのを楽しみにしています。そこで、ジョイは、J.アンダーソン
の愛人であるルルに出会うのです。昔、ジョイは、ルル(遠野あすか)が白人男性に襲われそうになった
ところを助けたため、3年間、留置場に入れられていたのでした。そのルルとの再会で、心を奪われたジョイ。
そして、ジョイは、ルルのために、ラブソング「Sweet Black Bird」を、即興で聞かせるのです。そこに、
ストーリーヴィルを牛耳っているアンダーソンは、ジョイとルルのことを知り、ジョイの仕事を、ことごとく
邪魔するのです。それでも、ルルへの思いを断ち切れないジョイ。そんな中で、バンドのメンバーのゲイブは、
身重のメイのために、バンド以外にも仕事をします。でも、メイの体調が良くないため、医者に診せようと
すると、「黒人であるメイを助ける必要はない」と言い放った医者の家に押し込み、ゲイブは、警官に射殺
されてしまうのです。そこで、ジョイは、ゲイブの死への哀悼や人種差別への憤りが、神の救済と希望を
求める歌声となって人々に湧き上がるのを見て、「自分達の音楽を肌の色や国の違いを超えて、人々に
届ける。」と言う決意もと、ニューヨークへ行く決意をするのです。ルルは、病に侵されていたこと、
そして、弟のレニーをアンダーソンの力で命拾いさせてもらったため、サンフランシスコに行かねばならず、
ジョイの「一緒にニューヨークへ行こう」と言う誘いに乗ることができなかったのでした。そして、ルルは、
レニーに伝言を頼み、サンフランシスコへ旅立つのです。結局、病気が悪化して、死んでしまったルル
ですが、ニューヨークで成功したジョイの「Sweet Black Bird」のレコードを大切にしており、死ぬまで、
これを聞いていたとレニーから聞くのでした。こうしてみると、なんだか、とても、切ない話ですよね。
だけど、ゲイブが亡くなった時の歌は、本当に、迫力があり、鳥肌が立つほどでした。話は、とても、
シリアスでしたが、考えさせられる内容だったと思います。そして、バンドのヴォーカルをやっていた
ジョイ役のとうこさんの歌声も、とても、素敵でした。もう、これで、とうこさんの男役の歌が聞けない
のかと思うと、とても、残念です。そして、あすかちゃんも、歌がうまいので、とうこさん同様、もう、
宝塚では、あすかちゃんの歌が聞けないのかと思うと、なんだか、とても、寂しいです。あすかちゃんの
歌声、好きだったんだけどなぁ…。

「アビヤント」の方は、幕開けに、ゴールドの衣装を着たとうこさんが登場!!きんきら金で、眩しい
くらいでした。ストーリーとしては、古びた劇場に妖精が舞い降り、いろいろなレビューを繰り広げると
いうものでした。暗転になったら、舞台には、人が一杯出てくるのですが、ちょっと、気持ち悪かったかな。
でも、パッと照明がつくと、一斉に歌いだし、とても、迫力がありました!!私が好きだったのは、8場の
スターダンサーのモントル(柚希礼音)が、音楽なしで踊るのですが、鏡の中から「ファンタスティック」と
言う声が聞こえてくるのです。すると、鏡の中からモントルに恋した影・オンブルたちが出てきて、モントルを
誘惑し、誘惑に負けて、モントルは、鏡の中に連れ去られてしまうんですよね。でも、やはり、バレエのうまい
レオン君(柚希礼音さん)ですから、音楽なしでも、素敵なダンスを見せてくれましたね。さすがだと思い
ました。そして、おもしろかったのが、とうこさんが、銀橋で座り、靴磨きをしながら、「私が、かわい
かったのでしょう。ご婦人方が、こう言いました。」と言って、すずみん(涼紫央さん)としぃちゃん
(立樹遥さん)が、女性の声で話しかけるんですよね。すずみんとしぃちゃんが、「あなたは、こんな
ところで、こんな事をしているような人じゃないわ!!」と言って、四輪馬車に乗せられたと言ってました。
それを説明するとうこさんが、すごく、おもしろいんですよね。すずみんとしぃちゃんの女役の甲高い声も、
笑えました!!あとは、カンカンの場面!!すごく、楽しかったし、とても、華やかでした。個人的には、
今回の「My dear New Orleans/アビヤント」は、とても、いい作品だったと思います。できれば、DVDを
買いたいです!!とうこさんとあすかちゃんの魅力が満載だったし、とうこさんの歌も、聞かせてくれるしね。
もう一度見たかったです!!ちょっと、後悔してます。でも、かなり、満足のいく舞台だったので、よかった。
とうこさんとあすかちゃん、そして、星組生に感謝!!ですね。