~ SERENE SKY ~

流風香(るうか)の日々の日記や好き勝手な自己主張、呟きを書いていくブログ♪

月組公演「グレート・ギャッツビー」観劇感想

2008-09-02 | 月組
今日は、月組公演で、とても、楽しみにしていた「グレート・ギャッツビー」を観劇してきました。
原作を読んでから、観劇をしたのですが、観劇をするまで、すごく、楽しみにしていました。
ていうか、原作を読んでから、この日が来るまで、どういう舞台になるのか、すごく、楽しみにして
いたので、開演から5分ほど遅れてしまったのは、ちょっと、痛かったですね。内容は、原作では、
ニックの視点で書かれていて、ギャッツビーは、途中から出てくるのですが、舞台では、ギャッツビー
が出てくるところから始まっていました。これは、視点が、ギャッツビーが主役だからだと思うの
ですが、対岸のデイジー(城咲あいさん)が住んでいる家を見ながら、その思いを歌うところが、
とても、よかったです。デイジーのそばにいたかったんだな・・・ と、思わせる場面でした。感想だけ
書くとしたら、そうですネェ・・・。この本は、スコット・フィッツジェラルドが書いた「グレート・
ギャッツビー」と言う本が原作なのですが、これは、元はと言えば、スコットと妻のゼルダがモデル
になっているんですよね。そう考えると、スコットは、絶世の美女だと信じていたゼルダへの気持ち
というのが、よく分かる作品だったと思います。ギャッツビーは、離れていた5年間を取り戻せると
言いますが、デイジーは、無理だと言う。それは、スコットとゼルダにとっては、取り戻せるものが
なくなってしまった時期の作品なのかもしれません。「THE LAST PARTY」では、スコットの一生を
たに王子(大和悠河さん)が演じていますが、それと関連付けて、この「グレート・ギャッツビー」を
観劇すると、いろいろなことが分かってきます。それを書き始めると、かなり、長くなってしまう
ので、ここでは、簡単にしか書きませんが、スコット自身、弱さを持つ人間で、それが、ギャッツビー
のような軟弱な主人公になってしまうのではないかと思いました。でも、私は、そういう人間の弱さ
を露呈しているところは、いいのではないかと思いました。スコットの作品を、もっと、読みたいと
さえ思っています。なぜ?と言われれば、人間は、元々、弱いものだから・・・と答えるしかありません。
なんていうか、そういう弱さと言うのは、誰もが持っているものだから、共感できるんですよね。
でも、その弱さを乗り越えるために、ギャッツビーには、「5年間の空白は、乗り越えられる。」と、
言わせている。これは、スコットが、ゼルダに対して感じていたことなんじゃないかとも思いました。
でも、現実的なデイジーは、無理だと言う。そして、デイジーを守るため、うそをつき通す
ギャッツビーは、最後、殺されてしまうわけですが、ギャッツビーが、一番優先したのは、デイジー
の命だったんだよね。スコットは、ゼルダの事を命を懸けて愛していたんじゃないかなぁ・・・?と、思う
愛里なのでした。詳しいストーリーは、「グレート・ギャッツビー」を読んで下さいね。だけど、正直、
あさこさん(瀬奈じゅんさん)が、こんなにギャッツビーの役が似合うとは思いませんでした!!
背中で演技ができる男役さんなんて、そうそういないですからね。この作品は、あさこさんでよかった
と思いました。別に、あさこさんファンではないけど、やはり、舞台の上でのあさこさんは、好きかも
しれません。