「ゆずり葉学級」は高齢者がいろいろな学習や活動に積極的に参加し、お互いの交流を通して絆を深め、地域社会に寄与しながら、高齢期を人生の最も充実した時期として、明るく楽しく健やかに生きることを目指して開設されたもので、第4回「交通教室」は9月27日、加治木保健センターで開催されました。
開会のあいさつ、事務局からの説明の後に、講師の紹介と運転適正検査の機械が搭載された県警本部「さわやか号」の説明があり、運転適正検査は2名ずつ実施するため、その他の人は講師より、交通事故事例等の交通安全講話を受講しましました。
運転適正検査ではハンドル操作検査と注意分散・複数作業検査について検査され、運転結果は運転適正総合判定として各自に配布されましたが、評価は同世代及び全体で比較するようになっていて、全体との比較では反応の速さが遅くなっていて、年齢による衰えを実感しました。
交通安全講話では高齢者の交通事故事例を中心に、具体的な説明がありましたが、内容の一部を紹介してみますと
● 管内の交通事故45名中35名(78%)が高齢者で、そのうち16名が道路横断中の事故であり、高齢者が被害者になる事例が多い。
● サイドブレーキのききが不十分なため無人の車が動いて人に衝突した事故、考え事、いねむり運転、わき見運転などで高齢者が加害事故を起した事例の紹介。
● 整備不良の自転車を無灯火で右側を運転して、対向してきた自転車と衝突して相手を死亡させ、裁判の結果2650万円の支払い判決が出た事例の紹介。
道路横断の模擬体験では、横断歩道の左側にスクリーンを設置して横断歩道の中心に線があり、歩行者がスクリーンに映る車との関係について体験しましたが、渡る前に右左右を見て渡り、中心では車が来る方を再度確認して、走らないで渡ることを指導されました。
閉会のあいさつで、講師の皆さんに感謝の言葉が述べられて交通教室を終わりましたが、今回の交通教室で、高齢者の反応の遅れを実感すると共に、交通事故の加害者にも被害者にもならないように、事故事例を参考にして安全意識を高めていきたいと思いました。
講師の自己紹介
運転適正検査の全景
運転適正検査の様子
交通事故事例等の交通安全講話
道路横断の模擬体験
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