キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

次の目標はみんなと一緒に卒業する

2016-04-09 17:21:31 | 交通事故・高次脳機能障害
リハビリの宿題に

  計画を立て、実行し、記録する

と言うのがある。

4月第1週、勉強の計画は春休みの宿題を入れて埋めた。

  が、

授業が始まるとそうはいかない。
予習はどうでも、復習をしないと定着しない脳は、
復習なんてしたことのない脳。

事故前から、計画を立てることも、記録することも苦手な息子に
そんな高いハードル課して・・・大丈夫か?

春休み中は授業がなかったので、時間的余裕もあったけど、
来週からの帰宅は19時近くなるし、
きっと疲れて眠くなっちゃうし・・・・

う~ん頑張ってほしい。

事故直後からずっと見てくれているリハビリのY先生が

 まさか、大学受験を考えられるレベルにまで回復するなんて思わなかった

と涙ぐんでおっしゃった。

あの時、復学できると信じていたのは家族だけだったし、
この状況で、

 いつまでに学校に戻ればみんなと一緒に三年生になれますか?

と聞いた私を、お見舞いに来てくれた担任は訝しげにみていた。

だれも想像しなかった回復。

  卒業式には救命センターに卒業証書を見せに行こうね。

と息子と話している。