関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

無料検査所は満杯・検査キットは入手困難~感染拡大抑止対策とは違いますが・・~

2022年07月31日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 新型コロナ感染拡大第7波で山形県も感染者が急増、確保病床もジリジリと埋まる中、県は行動制限はせず、県民には「換気、手洗い、マスク」の徹底を呼びかけています。onegaihonbun0719.pdf (pref.yamagata.jp)
 その中に、「県内の薬局やドラッグストア等において無料でPCR等検査を受けることができますので、無症状でも少しでも感染に対する不安を感じたら、積極的に無料のPCR等検査を活用してください。」とされている、無料検査が満杯になりつつあるようです。
 県のHPには、121カ所が紹介されています(山形県 ワクチン検査パッケージ・対象者全員検査等定着促進事業「抗原定性検査」「PCR検査」 (yamagata-pcr.com)。以下、すべて7月31日現在の状況)が、内、鶴岡市の7カ所に状況を確認しました。(検査キットが必要だったために問い合わせたものです)
 すると、市立荘内病院が一番早くて8月5日に5人分の枠があるものの、他はツルハドラッグがPCR・抗原検査とも早くて12日、ウエルシアが同日、他3つの薬局は検査キットが無いか、体制上の問題で予約枠無し、1カ所は同様の事情と思われますが、無料検査を中止していました(県のHPから外さねばなりません)。
 また、検査キットは荘内病院を除く6カ所中、販売しているのは1カ所のみで、他は入荷予定立たずとのこと。

 もとより、「事前確率の低い無症状の希望者に対する検査」は、社会経済活動の観点からおこなわれるもの(政府新型コロナ分科会提言2020年7月14日、日本医師会有識者会議2020年8月5日緊急提言など)であって、感染拡大抑止対策とは目的の異なるものです。
 現に、鶴岡のある無料検査所では、感染者が急増した7月後半に二百人近い検査をして陽性者はゼロ。有症状者を検査する市内の外来診療で3割、4割の陽性率となっているという状況に照らしても、陽性者の早期発見・早期隔離・早期治療を進める効果は低いということが鮮明になっています。
 最近はPCR検査の不足で無症状者では感度の低い抗原定性検査が多用されていることも「効果」を下げてしまっていると思われます。

 社会経済活動の維持は重要ですが、今は、検査の資源(医療従事者と検査キット)を医療や高齢者施設等の従事者の頻回検査に振り向けることに注力する必要があると思います。
 県も、「無料検査予約・検査キット購入」の滞りの状況について説明すると共に、無用の混乱無きよう、拡大抑止対策との区別があいまいにならない説明に留意してもらわねばなりません。

<この一週間の新規感染者数>
 25月 355

 26火 675
 27水 851
 28木 926
 29金 817
 30土 784
 31日 729 
  計 5137人
 ※累計感染者42049人の12.2%に当たる
  感染者が一週間で発生しています。