関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

お金の無い人の医療は?~国保運営協議会開かれる~

2007年02月02日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 2月1日午後、鶴岡市国民健康保険運営協議会平成18年度第3回会議が開かれました。報告・提案されたことは、(番号は私がつけたものです)

 1)山形県後期高齢者医療広域連合の設立について(報告事項)
    
 2)国民健康保険税について
 <医療分>
  ①19年度は据え置き
  ②課税限度額を53万円から56万円に引き上げる
  ③20年度を統一調整時期の目安とする。
   合併前の旧6市町村で異なっている税率を統一する
   =高い方に合わせることになります。「来年度は引き上げる」ということですね。

 <介護分>
  ①引き上げは旧羽黒(21.8%、3853円)・旧温海(14.4%、2528円)。他の旧4市町村は据え置き。
  
 私は、以下の点を質問しました。
  ①保険料収納状況ー答え:納期を変えているので比較は難しいが、滞納分については向上が見られる。
  ②資格証明書・短期保険証発行件数ー答え:資33件、短875件で減少している。
  ③税額が引き上げられる上位所得者についての認識ー答え:税額が56万円になるる所得は年所得661万円であり、国保加入者平均の99万円から見ると高い。

 質問への回答を踏まえて、次の意見を述べました。
  ①上限引き上げ・2地域での介護分引き上げなどに反対。「必要が支出を保険料で徴収する」という発想を改めるべき。今でさえ国保税の負担は重く、引き上げれば滞納が増えるばかり。滞納額累計は12億円にもなる。必要な人には減免措置の適用こ
   そ必要。
  ②収納率向上に力を入れる。特に、多重債務の解決が国保税納入に繋がるはず。私の生活相談でもそういう事例がある。
  ③資格証明書発行者の状態について、個人が特定されない形で情報を明らかにすべき。口頭説明以外何も示されないのでは委員として責任が持てない。
 今回の提案事項は、次回2月14日に決めるということでしたが、今回は私以外どなたからも質問・意見ともありませんでした。
 今年度大幅な増税で市民から大きな批判があったことから見ると、今回は「小幅」引き上げで運協委員の方々もホッとされたのかも知れませんが、ちょっと寂しい会議でした。