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石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

三重県 松阪市 観音菩薩磨崖仏(岩肌観音)

2015年12月28日 | 石仏

 

本居宣長奥墓がある松阪市郊外の「ちとせの森」に

観音菩薩の磨崖仏が在る事を知り早速行って来ました。

 

三重県松阪市山室町

本居宣長奥墓にほど近い岩肌に刻まれています。

案内表示もありますので容易に辿り着く事が出来ました。

 

江戸期のものですが中々良い出来です

柔和なお顔に心癒されます・・・

 

通常では 殆ど見えません・・・

 地殻変動で腹部に亀裂が走り、樹脂で補強されているのが残念です。

 

磨崖仏に気付かず通り過ぎてしまう人の方が多いでしょうね。

 

磨崖仏のある所からは松阪の町が見下ろせます。

この為、余計に後ろの岩には目が向かないんでしょうね・・・ 

 

 

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滋賀県 栗東市 荒張 三体座像磨崖仏(泣き地蔵)

2015年12月07日 | 石仏

 

道の駅「こんぜの里りっとう」近くに

「泣き地蔵」と呼ばれる三体の磨崖仏が在ります。

 

滋賀県栗東町荒張

左から阿弥陀・釈迦・薬師が刻まれています。

阿弥陀の左側に元治二乙丑と銘があり1865年江戸末期の作。

 

観光地図に載るほどの磨崖仏なのに

つい最近まで知らなかった・・・

春と秋には周遊バスの臨時バス停「泣き地蔵」が出来るそうです。

 

なかなか良い佇まい・・・ 

 

冬枯れがお似合いです・・・

 

 

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天理市 滝本町 龍福寺跡不動明王磨崖仏

2015年11月23日 | 石仏

 

 桃尾の滝から大国見山への山道を登っていくと

奈良時代に建ったと言われる龍福寺跡に出ます。

現在は大親寺が建っていますが

境内から少し東側に登りつめた所に

不動明王の磨崖仏が在ります。

 

奈良県天理市滝本町

風化が激しく苔も蔓延って居る為

じっと目を凝らさないと見えて来ません。

奈良県史によると鎌倉後期の造立ということですが・・・

 

 見る角度を変えると少しは分かり易くなりますがこの程度。

南向きで明るいために照明を当てても変わらず・・・

 

何とかお不動さんに見えるかな・・・

 

 

 

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桜井市 下り尾の阿弥陀石仏(弥勒堂)

2015年10月26日 | 石仏

 

 清滝不動磨崖仏の在る桜井市下り尾。

集落内の弥勒堂と呼ばれる堂内に阿弥陀石仏が祀られています。

以前石友さんが行ったのですが撮影困難との事でしたので

近場でもあり、この度照明撮影してきました。

 

奈良県桜井市下り尾

蓮華座に坐す像高四拾七糎の定印阿弥陀如来。室町後期

小堂に射し込む光だけではどうも上手く撮影できません。

 

かと言って照明撮影しても南向きで明るいため

上半身に上手く影が出来ません・・・

 

鼻先が欠けて居るのが一寸残念ですね。 

 

 以前は半身埋もれていたのか

上半身に比べて風化の度合いが少ないように見受けられます。

 

 

 

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三重県 上野市 予野墓地の一石八体地蔵

2015年10月05日 | 石仏

 

 此方方面には磨崖仏が無い?のであまり馴染みの無い予野。

その予野集落墓地に立ち寄った時・・・

墓地入口で目に飛び込んできた一石六地蔵・・・ん?

一二三四五・・あれ?八体あるぞ!

何と一石八体地蔵ではありませんか。

 

三重県上野市大字予野字西出

一風変わった型の山型石に長方形枠取りの中

 月ヶ瀬村桃香野の千体地蔵様の小地蔵が

ほぼ同じ型で八体並んでいます。

八体地蔵の上部には月輪内に地蔵菩薩の種子「カ」が刻まれています。

 

六地蔵に加えて供養者夫婦を刻み八体地蔵としているのか・・・

 

七体地蔵は偶に見掛けますが

八体地蔵は初めての出会いです。 

 


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榛原町 額井の地蔵磨崖仏(子安地蔵)

2015年09月28日 | 石仏

 

 大和富士と呼ばれる秀麗な額井岳南山裾にある覆堂内に

子安地蔵と呼ばれる地蔵磨崖仏が祀られています。

以前訪れた時は涎掛けの多さに圧倒され

外す意欲も失せてしまった記憶があります。

この度、伊賀探索の帰り道ふらっと寄ってみたら

小さな涎掛けが二枚だけ・・・

漸く撮影叶いました。

 

奈良県宇陀郡榛原町額井(ぬかい)

三米×五米の巨岩に船形を深く彫りくぼめ

像高六十糎の持錫宝珠型地蔵を刻んでいます。

 

鎌倉後期の作と云う事です。

堂内薄暗く入口からの明かりのみでは撮影困難・・・

 

では、何時もの照明撮影してみます。

 

覆堂が建つまでは船形上部の溝に笠石を挿し込んで庇とし

雨露を凌いでいたんでしょうね。

 

宝珠を持つ手側の衣文が印象的・・・

 

尊顔の摩滅が甚だしいです。

 

足元左右に庇を支える柱を挿し込む孔が見られます。

 

蓮弁も良い型・・・

 

船形の周囲に小地蔵が多数刻まれ、江戸期の追刻。

 

涎掛けの数は子供が少なくなった寂しさを物語ります・・・

 

 


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山添村 中之庄の磨崖仏 其の弐

2015年09月21日 | 石仏

 

 

「嫁取り地蔵」を撮影しての帰路、同行人がふと見た近くの岩に

何やら丸い穴があいていると言いました。

 

 明らかに人工的にあけられた穴の様です。

じっと見つめていると穴の上部に窪みが見受けられます。

 

 これは一体何なのかと照明を当ててみると・・・

 

何と、坐像の磨崖仏が刻まれているではありませんか!

 

風化で尊像は明らかでは有りませんが

恐らく阿弥陀如来の坐像と思われます。

 

前の竹に邪魔をされて余程注意しないと気付きません。

しかし、目的の磨崖仏の直ぐ近くにもう一体在ったなんて

予想外のご褒美に心躍ります。

 

 奥は「嫁取り地蔵」が刻まれている岩。 

 

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山添村 中之庄の磨崖仏 其の壱(嫁取り地蔵)

2015年09月14日 | 石仏

 

山添村中之庄から吉田への伊勢街道沿い

旧道に露出した大岩に刻まれた磨崖仏です。

 

奈良県山辺郡山添村大字中之庄 

山添村の民話に残る通称「嫁取り地蔵」と呼ばれる磨崖仏です。

その昔、嫁入り行列が地蔵さんの辺りまで来ると

突然花嫁の姿が消えてしまうと言う事が続いて起こったと云う事です。

村人が話し合った結果「地蔵さんが独り者であるからだ」

と言う事になり・・・

 

 寂しく独り立っておられる地蔵さんの横にお嫁さんを一体追刻し

夫婦地蔵として供養したそうです。

それからは嫁入りの行列が通っても

花嫁さんの姿が消えて無くなることは無くなったと云う事です。

 

予想もしていなかった「山添村の民話」から見付かった磨崖仏。

石造物の資料を探しているだけではその存在を知り得る事はできなかったでしょう。

 

 山添村の奥深さ・・・

 

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曽爾村 長野の地蔵磨崖仏(子安地蔵)

2015年08月17日 | 石仏

 

 

曽爾小学校の裏手、小高い所に在る大岩に刻まれた地蔵磨崖仏です。

覆堂で保護されていますが堂内から拝することが出来ます。

以前一度訪れていましたが施錠と磨崖仏の前の透明アクリル板が反射するため

残念ながら撮影せずに帰った思い出があります。

 

ふと思い出し、久し振りに訪れたところ施錠はされていませんでした。

が・・・矢張りアクリル板が・・・

 

でも何とかなるもんですね。

引き戸になっているのに気付いて、すんなりと開けることが出来ました。

 

 

奈良県宇陀郡曽爾村長野

 

持錫宝珠型ですが錫杖は掌に載せた柄の短いもの

宝珠を持つ手は胸前ではなく外側に開いた掌に持つ特徴が見られます。

 

頭光は小さめで陽刻、尊顔は左を向けています。

 

衲衣衣文等各部の表現に鎌倉後期の様式が現れていると言う事です。

資料には線彫りの蓮華座上に立つと記載がありますが

残念ながら足元を見る事が出来ません。

 

 戸帳を垂らしてある石仏、磨崖仏は撮影困難です・・・

 

 

 


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山添村 西波多上出 多尊磨崖仏 其の五

2015年08月10日 | 石仏

 

 

西波多上出の多尊磨崖仏もこれで全てです。

探せばまだ在るかもしれませんが・・・

 

奈良県山辺郡山添村西波多上出

岩の右側は斜面に埋もれているので定かではありませんが

少しだけ掘り込んで、六体は確認できました。

 

 

こう言う素朴な磨崖仏に心惹かれます・・・

 

数十年後には人々の記憶から消え去っているかも・・・

私も忘れないようにしよう・・・

 

 

 


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