銘文を発見した丹波佐吉地蔵菩薩半跏像。
銘文に続き、木製光背の欠片があるのを確認しました。
佐吉の光背と言えば石像と一体の見事な透かし彫りが思い浮かびますが
石像の背面に木製の光背を取り付けた非常に珍しい佐吉地蔵です。
残念ながら光背と支柱はバラバラに壊れていますが
この木製光背が取り付けられていた頃のお姿が目に浮かびます・・・
背後の隙間を撮影したら支柱と壊れた光背が写りました。
光背の模様は佐吉得意の瑞雲模様。
銘文の右に縦溝があり、光背の支柱が取り付けられていた楔が残っています。
以前紹介した丹波佐吉地蔵菩薩半跏像
発見当時は装備不十分でしたので、その後数回撮影に行きましたが
佐吉の銘を見つける事は出来ませんでした。
それが・・・ふとした事が切っ掛けになり
石友さん達の協力を得て佐吉の銘を発見する事が出来ました。
作師 照信 花押
これで幕末の名石工「丹波佐吉」の作で間違いない事が分かりました。
感動です！
ご協力頂いた石友さん達に感謝致します。
