石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

三重県 安芸郡 安濃町 磨崖仏 其の二(よつばれ地蔵)

2015年04月27日 | 民間信仰

 

地主さんのご家族でお爺さん以外の家族の方々が

誰一人ご存じなかった磨崖仏の存在が確認出来て

大満足で帰宅した前回。

この度更に掘り進める為に再度出かけて来ました。

 

まるで温泉にでも浸かっているように見えます。

では、掘っていきましょう。

 

水抜きをして掘り進めていくと舟形光背が現れ

続いて錫杖、上体部が姿を現しました。

 

持錫宝珠形のお地蔵さんですね。

 

三重県安芸郡安濃町草生

室町期

蓮華座まで掘り出せれば良かったのですが

足元に岩が挟まっているのと

どんどん水が湧き出して来る為これが限界。

でもこれだけ出ただけでも大満足です。

人生初の磨崖仏掘り出しでした。

 

この大岩は「よつばれさん」と呼ばれ

おねしょの神さんとして今でも信仰されています。

「よつばれ」は「よばり(夜尿)」の方言でしょうか。

脇を流れる水路をおねしょをする子供の靴で堰き止めると

その子のおねしょが治ると云われる民間信仰の岩。

今でも幾つかの可愛い靴が水路に残されています。

 

皆さんは「よつばれさん」は大岩の事だと思い

岩に向かってお祈りされていたようですが

本来はこの「よつばれ地蔵」さんに

子供のおねしょが治るように

お祈りしていたのだと思います。

近頃はお年寄りの大きな靴が増えたそうな・・・

 

快く掘らせて頂いた地主様及びご家族の方々の

ご厚意に感謝いたします。

 

 

 

 

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都祁村 下深川の磨崖仏

2013年07月21日 | 民間信仰

 

 下深川の集落外れに「歯痛地蔵」と呼ばれる磨崖仏が在ります。

 

奈良県山辺郡都祁村下深川

嘗ては道からよく見えた様ですが

現在は草木が繁り、よほど目を凝らさないと気付きません。

 

 江戸期の磨崖と言う事ですが・・・

尊顔の辺り以外は殆んど判別不可。

 

歯痛地蔵、腰痛地蔵、足痛地蔵、イボ取り地蔵等

各地に残る民間信仰の石仏さん達も良いもんです・・・

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする