地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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レヴィ=ストロース

2009年11月05日 22時09分48秒 | フランス・モナコ
「レヴィ=ストロースが亡くなった」とニュースが流れていましたが、
亡くなったことよりも、生きていたことに驚きました。
レヴィ=ストロースが最初に気になったのは、いつのことだったか?

僕が子供のころ、日本でもサルトルは反体制派を武器にした権威であった。
もともとマルクス主義が好きでなかったので、サルトルもいやな奴だった。
のちになって、カミュとの論争やレヴィ=ストロースによる批判を知って、
彼らのファンになった。
批判の内容は理解できなかったけれど。

大学のころは、川田順造が人気だったが、その人気の理由は
彼の著作もさることながら、『悲しき熱帯』の翻訳者だったことも大きい。
レヴィ=ストロースの本は今も、売れているのでしょうか。

いわゆる『構造』とか、よくわかんないことが多かったが
(一番大事なことろなんでしょうけど・・)、
近親婚がいずれの社会でもなぜタブーなのか?
中国ではなぜ同姓婚ができないのか?なぜ夫婦別姓か?
構造主義といっても、レヴィ=ストロースは文化人類学だから
添乗中、使える話も結構多いですね。
『野生の思考』を弊社社員に対する今月の課題図書にいたします。

夫婦別姓といえば、日本でも近く民法改正案が提出されるそうですが、
どうなんでしょう?
女子社員に尋ねると賛成、反対、分かれました。

子供がどちらを名乗るかという問題。
兄弟別姓の問題。
孫の姓に対する両家の祖父母の争い。
家族の一体感が無くなる。
一般に言われている反対論はこんなところでしょうか。

推進派はというと、
男女差別、女性の権利。
職場で不便。
封建的な家制度のなごり。
こんな感じ?

夫婦同姓を封建的としてしまうと、
そもそも結婚制度自体が封建的とも言えそうですし、
もとの姓をそのまま使うというのも、ある意味、同じ家制度です。
最初はヨーロッパの夫婦同姓を進歩的と思って真似したのですから。
一長一短ですね。

もともと武士は夫婦別姓だったのに日常生活に都合が悪いということで
夫婦同姓に変えたわけですし、それなりに歴史の洗礼も受けてきたわけで、
権利として認める考えよりも、社会生活の不具合度を見てから行った方が
良さそうです。

(構造主義はソシュールしかわかりませんが)
レヴィ=ストロースのいうように、
夫婦別姓が女性の贈与に由来するものだとすると
「進歩的」な方々の考えに大分反しますがいいのでしょうか。
(照沼 一人)

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