鉄旅で「近江国一之宮 建部大社」そして「石山寺」で紫にまみれる。その4

2024-05-09 23:06:59 | 大津建部大社と石山寺へ、鉄旅。
思えば、ほんのお隣の滋賀県大津、遠いと思っていましたが鉄旅で約1時間少々。
車でなくあえて鉄道を選んで良かったと思う旅もいよいよ終盤、紫にまみれた駅から
歩くこと約20分少々(これはあちこち寄り道をしたからで、普通に歩けば10分か)、
門前での「揚げみたらし」に小腹を満たされ、いざ…

創建747年、両脇には立派な仁王さんがいらっしゃる。
国の重要文化財である「石山寺東大門(ヒガシダイモン)」は源頼朝さんの寄進だそう、
淀殿によって大改修が行われたそうで、貼られている棟札のなんと多いことか。

解説を読めば鎌倉時代の「運慶さんと湛慶さん」作。(リンク/運慶公式サイト
「吽形の仁王像」の後ろに大きな藁草履があるのはなんで?素朴な疑問ですが…

  
時節的に「大河ドラマ館」あり、「東大門」、「石山寺由緒」。

初めての訪問だし、何も知らないまま来たので、まずは境内全体を歩いてみようと。
ハイキング的な目的もあるので、詳しいことは滅多なことでは書けません。
大本山 石山寺(境内図)」公式HPを参考にしてもらいつつ、写真で行ったところをご紹介できればと思っています。
桜の季節は終わっているものの、なんと「青モミジ」の新鮮なことか、
ここでは「若紅葉」と呼んでいるようで、どちらにせよ草木芽吹きの頃。
人は多くても、少し上を見上げれば清々しい緑、爽やかな空気、いう事なしの参道を進みます。

 
この先「いしやま観音道」、どこまでも緑…

受付で拝観料@600を払って、ゆっくり散策と参ります。
※他に各施設入館料のセット券もあるのですが、まずあるがままを優先しました。

何やらデカい岩山のような、立ち止まる人、くぐりに行く人、
ちょっと冒険気分で「くぐり岩」行きましょう。その岩の前に池と手水舎。

ここの池にいらっしゃる「鯉さん」、太い!と表現すのはいささか失礼ですが、
よく成長されていて、まさか鯉こくにはならないと思いますが…なにせご立派。
  

  
「願い事」を唱えつつくぐれと言われましても、くぐるのに必死で(だんだん狭く、頭の上は低くなっていく💦)
結局何も願い事は思いつかず、出てくるのが必死。そんな大岩のトンネルでした。

岩もトンネルなら、どこまでも「緑のトンネル」の中を歩く、ただあるく。
 「龍蔵権現社」と。
あちこちの「祠」などに目をやりつつ、あの石段を登るのね…
多分大丈夫、きっと上れる。
  
立派な「御神木」その1本目、石山寺草創期からの老木一本杉。
かれこれ1277年か?そこで見守ってくれてます。

踏み外さずに上ることに集中して、やっと上り切るとこの風景…
「本堂」を目指す前に、「石山硅灰岩(ケイカイガン)」の上に「多宝塔(タホウトウ)」(国宝)が見えます。
   

 
各種紹介されていますがどれを見ても、「これが石山寺たる由縁の岩だ!」のように書かれています。
まさに圧倒的スケールの岩山、グレースケールの世界、水墨画とも言うべきか。
しばし、見惚れておりました。
国の天然記念物の硅灰岩の前を通って、
これも国宝「本堂」へ。(本堂は撮影不可、内陣といわれる特別拝観もしておりません)
 
ご本尊は「如意輪観音菩薩」。
※参考「石山寺の本堂(中世歴史巡りさんより)
本堂の「懸造(カケヅクリ)」上から、青もみじが素晴らしい、ずっと眺めていたい空間です。
※崖などの高低差が大きい土地に、長い柱や貫で床下を固定して
 その上に建物を建てる建築様式。主に寺社建築に用いられる。(Wikipediaより)

先般、先行して掲載した「源氏の間」がほんお隣に…
   (再掲)
「紫式部」のお人形さんもしばらく修理に行かれていたそうですが、
今は、御戻りになってこうやってお迎えしいてくださってます。
ここで瀬田川に映る夕陽などを見て、「源氏物語」を執筆したのでしょうか…
大河ドラマに出てきた「石山詣」(リンクはドラマ放映シーンではありません)の物悲しいシーンが忘れられませんが。

本堂から「硅灰岩」越しに「御影堂」(重要文化財)。


では、本堂・源氏の間を通り抜け、瀬田川を眺め、
お山を一周する気分で後半もう少し歩きます。

では
コメント (2)
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