イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

トスカーナのおいしそうな週末

2007-11-11 11:12:15 | 料理学院
11月10日(土曜)

キャンティ・クラッシコの生産地であるフィレンツェ県とシエナ県の8つの村と町では、この週末、地元のレストラン約60軒が「秋のキャンティ」(Chianti d’autunno)という催しで、テール・内臓・足先・頭など、普通の肉料理にならない部分(quinto quarto:4分の5番目=4分割にした時に出る、5番目の(余る)部分=ということだろう)を使ったメニューを提供する。一番安い店でコース15ユーロ、最高が「テンダ・ロッサ」の75ユーロ。
ピサに近いサン・ミニアートでは、白トリュフの展示と市が11月の間毎週開かれる。シエナ県のサン・ジョヴァンニ・ダッソではトリュフ市が立つので、昔の蒸気機関車を廃線になった線路を利用して特別に走らせ、自然を楽しみながら市に着ける特別列車「Treno Natura」がシエナから出る(昼食つき、要予約)。
アレッツォ県のサン・マルティーノでは、小麦粉を水で練り、手で太いスパゲッティのように成形した、思わず「ピーチ?」と言ってしまいそうなパスタ「ブリンゴリ(bringoli)」料理やソーセージ、栗などが試食できる「Festa dei bringoli di San Martino」を開催中。
フィレンツェ県の、15世紀の面影を残すProspituraの町では、トリュフ、チーズ、栗、ハチミツ、サラミなどの見本市がこの週末に開かれる。

等々のおいしそうなニュースを地元新聞で目にしつつ、仕事。

夕方、注文しておいた本を書店に取りに行く。帰りのバスが出るまで時間があったので、来年からの新しい本拠地の近くまで行ってみようと思い立つ。私は車も免許も持っていないから、バスの本数や停留所の位置は早いうちに把握しておいたほうがいいし、その周辺が夜はどれだけ暗いかも知っておきたい。ルッカからピサに行くバスが近くの大きな交差店まで行くことがわかり、往路はそれを利用。夕方で交通量はかなり多いが15分で着く。店やガソリンスタンドが多く夜でもかなり明るい。館に通じる道はわかったが門の前まで歩くと帰りのバスを逃しそうだから断念し、来た方向をひとつ手前の停留所まで引き返すと別の路線があった。こちらは市内および近距離を循環するミニバスで、20分おきにあるからさっきのバスより便利だ。ちょうど通りがかったのに乗ると10分で駅に到着。このまま旧市街に入ってもいいが乗り換えには駅のほうが便利なので下車。この番号の経路を今度よく調べてみよう。