イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

10月17日 ルカ先生のリグーリア料理 ダイエットなんて忘れましょ 

2012-11-29 19:58:03 | 料理学院
10月17日(水曜)講師:ルカ先生(リグーリア州)

当校の講師の中でもトップクラスの若さなのに、体重と腰回りでも他の追随を許していなかったルカ先生、
3年ほど前からダイエットを決行して近年とみにスリムになっている。
炭水化物やタンパク質は1日1回しか食べないのだそうで、この日も素晴らしいご馳走の山を前にしながら
ウサギみたいにグリーンサラダばかり食べていた。
「あのくらい強い意志がなければやせるなんて無理なんだ」と一同うなずきつつ
やっぱり今日もおいしいので食べてしまうんですよねえ。

昼食
Vermicelli di grano duro con polpa bianca, olive taggiasche e maggiorana
セモリナ粉を配合し、歯ごたえよく練った手打ちパスタ生地を、うどんみたいに細長く包丁で切って成形した
ロングパスタの「ヴェルミチェッリ」に白身魚と名産の黒オリーブ、チェリートマトとマジョラムのソースをからめて。
手打ちパスタはいくらサッとゆでても「アルデンテ」の歯ごたえにはならない、と昔よく言われたが、なかなかどうして。


Cappon magro
クリスマスなどの祭日に欠かせない伝統の魚料理……と言っても
この写真を見る限り「どこに魚がおるんじゃい」と言われそうなくらい野菜が多い。
マグロ(=やせた、脂っけのない)なカッポン(ほうぼう)と名乗るだけあって、魚より野菜のほうが多く使われる。
ビネガーに浸したパンやピクルスも入って酸味がつくから「散らし寿司」に通じるかも。
野菜は時季のものでよく、冬ならビーツなども入る。
味つけはもちろん名産のオリーブオイルをたっぷり使ったグリーンソース。
安上がりかつ色どりがよくてボリュームのあるハレの日の料理を生み出したリグーリアの庶民に拍手喝采。
ただしお金持ちは上にロブスターだの手長エビだのを飾るんだそうで、それなら海鮮寿司?



Millefoglie allo zabaglione con castagne
さくさくの折りパイ生地に、基本のレシピではゴマ入りのプラリネを組み合わせるが
そろそろ栗が出回り始めたので、ゆで栗をピューレにしてちょっとモンブラン風にカカオ
(で作ったチョコレートソース)と合わせ、さらにザバイヨンソースを添えた。
これを皮切りにこの秋も栗がどんどん食卓に登場し始める。



Caffè エスプレッソコーヒー

夕食
Focaccia フォカッチャ これもジェノヴァ名物ですね。
Pasta e ceci ひよこ豆の裏ごしスープで小型のパスタを煮たスープパスタ。
Calamaro ripieno ヤリイカの詰め物



Palamiti in panura ai pinoli e maggiorana 
松の実やマジョラムを加えて作った香草パン粉をカツオに乗せて色よく焼いて。


Caffè エスプレッソコーヒー


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2 コメント

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待ってました~! (shiori)
2012-12-01 01:14:41
更新来ましたね~!(^^)!
直近の内容かなと思ったら遡るんですね?!さすがTさん、メモがあるとはいえその記憶力びびります(笑)わたしが食べたごはんたちもいつか載るのかな~首を長くして待ってます♪
Tさんの記事は勉強になること満載だしところどころくすっと笑えるネタもあって、楽しませてもらっています。メールもありがとうございました~!あちらにもまたお返事しますね!(^^)!
コメントありがとうございます (sazia)
2012-12-01 02:06:00
こんにちは。待ってくださっていてありがとう!
Shioriさんとジューリアが泊っていた1号館に自主的にカンヅメになって(Shioriさんの筆力がのり移ってくれるといいな~)、時々キッチンを手伝いながら書いてます。
お料理もですけど11月のワインの講座がホントに充実してたので、メモとにらめっこしながらレポートしますね。アドバイスお待ちしています!

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