イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

11月4日 このさい英語に再挑戦

2007-11-05 16:23:52 | 料理学院
11月4日(日曜)

カルリーンが「トスカーナも美しいけど、ここのほうが圧倒的に美しい」と絶賛するリグーリア州のCinqueterreが今日の遠足の目的地。9月に行ったときはすっかり気に入って3泊したそうだが、ゆうべは冷え込んでよく眠れず、朝起きてみたら風邪をひく一歩手前の状態だったそうで、泣く泣く当日キャンセルし一日寝ていたらしい……という事情を夕方になってようやく知った。気の毒に。
それでも明日のレシピの翻訳は最後までやるというので、こっちも勉強だからPCソフトが訳したタタキ台の誤訳・意味不明部分の解明につきあう。なにしろ2か月もイタリアにいるくせに綴りと発音の関係はまったく理解していないし、文法は動詞の現在形や代名詞さえ怪しいので辞書すら引けないのだ。現在のところ一番翻訳に苦労しているのが動詞insaporire(風味をつける、味をなじませる)。どう説明しても該当する英語がないという。「要するに、動作としてはフライパンをふることなんでしょ?」と言うが、男性シェフならいざ知らず主婦はたぶん混ぜるだけの人もいると思うし、断言はできない。私の方の収穫は「(パスタ生地を)練る、こねる」の言い方を覚えたこと。ジャンルーカやマリエッラはイタリア語のlavorareを直訳してworkと言っていたが、kneadというれっきとした動詞があるのだった(発音はneedと同じ)。いいチャンスなので就寝前の読書もしばらく『神曲・煉獄編』をお休みし、Burton AndersonのPleasures of the Italian Table(邦題『至高の食材~イタリア・味の原点を求めて』)を原書で読むことにした。パン、パルメザンチーズ、オリーブオイル、バルサミコ酢など、これから講習でテーマとなったり、日曜日や水曜日の見学で取り上げられそうな食材が章ごとにまとめられているので、専門用語を覚えるのにちょうどいいのです。

9日目の夕食:
Crema di ceci con calamari e moscardini ひよこ豆のクリームスープ、ソテーしたヤリイカとイイダコ添え クリームスープは金曜日の講習の残り。ソテーして赤ワインをふりかけたイカ・タコを添えて。
Salmone in forno サーモンのオーブン焼き
Piselli in padella グリーンピースの炒め物
Spinaci all’agro ほうれん草のレモン風味
Insalata mista ミックスサラダ
Mela cotta リンゴのオーブン焼き グラニュー糖とシナモンと赤ワインをふりかけてオーブンで焼くだけのシンプルなデザート。リンゴ1個がなんなく(しかもたっぷりの昼食とこれまでの5点を食べた上で)食べられるので大好評。最近のレストランでは見かけなくなったが、一昔前まではデザートワゴンに必ずといっていいほど、こういう風にしたリンゴやナシが乗っていたものらしい。
Caffè エスプレッソコーヒー

日曜日の遠足はあと2回あるので、候補地を発表して生徒さんの意見を聞く。現在あがっているのはシエナ~サン・ジミニャーノ、ボルゲリ、ガルファニャーナ、コロンナータ。