『漁港の肉子ちゃん』西 加奈子著 アニメ映画を観たあと本を買って読みましたが、また読み直してみました。
肉子ちゃんと(名は体を表すの通りとっても太った女性)キクリン(生みの親に似た美人)母娘が漁港で暮らす様子が丁寧に温かく見守るように描かれていました。 この親子は何処から見ても、誰が見ても似ていません。 それもその筈、実の親子では無いのですから・・・
肉子ちゃんは天真爛漫と言うよりも純粋過ぎるのでしょう・・・ だって、惚れっぽくて何人もの男の借金を背負わされるのですから。
そして辿り着いたのがある漁港。 漁港にある焼肉屋の厄介になることになり、二人の生活がそこで始まりました。
良き昭和のお話しと思う一方で、近頃の人間関係の希薄な部分がとても気になる感想でした。
これって、ヤッパリ昭和のおばさんだからでしょうか(^_-)-☆ 映画でも本でも同じ個所でお眼々の洗濯をしました。
それが盲腸で入院したキクリンへの焼き肉屋店主サッサンの台詞、「生きてる限り恥かくんら、怖がっちゃなんねぇ。・・・・・・・・・・・・
子供のうちに、いっぺー恥かいて、迷惑かけて、怒られたり、いちいち傷ついたりして、そんでまた、生きてくんらて。」・・・・・・・・・・
「おめえさんは、望まれて生まれてきたんだ。」・・・・・「絶対に、望まれて生まれてきたんだ。キク。」でした。