7月9日(日曜日)の埼玉は前夜の雨も上がり曇り、
早朝5時に迎えの車が到着、アユ釣りグッズを満載して関越道へ、5人を乗せた車は上信越道の坂城インターに向けひた走る。
車中は千曲川の攻略作戦?、昔は何処何処はこうだったとの昔話、武勇伝等々賑やかである。
しかし、一番気になるのが現地の状況である。今日の出撃地点のおとり屋さんに連絡を入れたところ、
「昨夜少しばかり雨が降ったが釣りには問題ない」 との事、これを伝えると
「お~。」 「よ~し」
と歓声が上がる。車中は明るい話で益々盛り上がる。左方に奇岩の妙義山を見て間もなく、上信越道の「横川」に到着、ここはの峠の釜めしで有名である。
サービスエリアは霧が立ち込めていた。
「霧の中の横川SA」
名物の信州そばを慌しく食べ再び車は千曲へ千曲へ、
車は軽井沢、小諸、上田を通過、坂城インターの手前の長いトンネルを出ると空は明るい、薄日も射している。天は、我らに味方した。
車は信州戸倉上山田温泉の「万葉橋」の一つ下の「大正橋」の下手のおとり屋さんに到着、ここで情報収集だ、ここも写真の様によさそうであるが、何時もの「万葉橋」の上流に入ることにした。
時間は8時を少し過ぎたところであり、、まだまだゆっくりで良い、しばし休憩である。
「大正橋の下流のトロ瀬と瀬」
「おとり屋さんの裏の向日葵」 可愛いので一枚
毎回利用する「万葉橋」のおとり屋さんに移動、状況を聞くと釣果はまずまず、型も大きいのは24センチも出ているとの事、
早速年券(12600円)と囮を購入、囮は600円、千曲の囮は大きい22センチ以上もある。
一行は、おとり屋さんの下手のトロ瀬、と下流の早瀬に分かれて入ることにする。
私は、水もやや多く濁りも入っているのでトロ瀬に入った。
大きな囮に
「友達を連れてこいよ!」と
願いをこめて、しかしなかなか追わない、周りの人も掛からない、岸よりの瀬に入った人が2~3匹掛かっている。
「トロは駄目だ!」
仲間が入った早瀬に移動しようと思うのだが、車の鍵を預かっていないので車から離れる事が出来ない。
下に行きたい、下は出ているようだ、
暫くすると、取り込みの時竿を折ったという I さんが戻ってくる。やはり下は出ているとのこと、仲間の74歳のNさんも3匹とか、
これからだよと、昼ご飯にすることにした。
「おとり屋さんの前、ここは深くて釣れない、
この下流がポイント、対岸(左岸)は上山田温泉街」
食事もそこそこに第二次攻撃隊出撃、
われ等3人は上流の早瀬に入る。ここは何時も釣れる1級のポイント、私は、真ん中の瀬に、静かにおとりを放す。入れて直ぐに当たりがある。
「きた!」
凄い当たりだ、猛烈な勢いで早瀬を2匹の鮎が下る。私も20メートル程を下り引き抜く。
「でかい!」 上にいたKさんも
「やったね!」と しかし、こう上手く全てが捕れるわけではない。
ガツン!強烈な当たりと引きに、滑る水中を駆け下る。下で釣っているIさんの足元でバラス、
対岸に走られ取り込めないことも、まさに痛恨の極みの連続?である。
また、当たりがあっても掛からない、これは当たりがあった瞬間どうしても竿を立ててしまう。当たったら慌てず竿をため、しっかり針掛りさせる事が必要だと分かっているのだが、
鮎釣りは醍醐味、釣れれば何処でもといいというのではない、やはり鮎釣りは瀬に限る、これは私の持論である。
脳天を突き刺すような強烈な当たり、瀬での鮎との格闘これがあるから鮎釣りに出かけると言っても過言ではない。この様な方も多いのではないだろうか。
本日の釣果は平均10匹まずまずの成果だったと思う。型は21センチから24センチだった。
「宿のたけのこの煮付け、美味かったので1枚」
翌10日目が覚め、風呂に入りにいったら、宿の親父さんが、
「昨夜の雨で濁りが入り今日は釣りにならない」とのこと、
おとり屋さんに、確認したところ、これから雨が降らなくても今日は出来ないだろうと、さて、どうする、
とりあえず気を取り直して朝ごはんだ、
「宿の周囲は信州りんご畑」
二日目の始まりである。帰るのか、どこかに釣りになる所があるのか、
天竜川、魚野川、?おとり屋さんに着き情報を仕入れる。
おとり屋さんは
「残念ですね」と
でも上流は大丈夫かも、と「佐久」に問い合わせてもらったところ、濁りもなく全く問題ないとのこと、おとり屋さんにお礼を言って、約50キロ東京方面に、逸る気持ちを抑えて運転する。
10時ごろ佐久に到着、水色も水量も良し、これなら期待できるぞと、早速支度に取り掛かる。
下流の更埴と違い川幅も狭く、豪快な釣りを楽しみたい向きには物足りないと思うが、瀬ありトロありで、静かに釣るには良い川である。期待どうりポツポツか掛かり始めた。型も20センチオーバー、まずまずである。天候もピ-カンで暑い陽射しも強烈だ、
「千曲川、佐久の流れ、後方の平らな山は荒船山か?」
「掛り鮎、22センチ程の良型」
「おとり缶は鮎が一杯、2人分」
夕まずめの爆釣を期待したのだが、掛りが遠のいてきたので、これまでと、納竿することにした。炎天下の中「各員良く奮闘せり」お疲れ様でした。
「綺麗な鮎であった」
この二日間、良く遊んだ、I さんの竿の破損、更埴の濁り、等々いろいろあったが、事故もなく無事帰宅の途についた。
千曲川有難う。また来ます、佐久の鮎に会うために、
更埴は残念であったが、今度来る時は型も一段と大きくなり、23センチ以上が平均サイズとなる。28センチも良く混ざり、尺も出る。あの強烈な当たりが私を出迎えてくれることであろう。
全員無事帰還せり 、
「元気だから釣りも出来る、健康に感謝」