拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

希望格差社会

2006年08月03日 21時21分55秒 | お仕事の話
今日は「小論文指導研究会」というものに行って参りまして。
学研が主催している講演形式のもので、
いかに小論文を指導するか、ということがテーマなんですけど、
実際にはつくもたちが小論文を書く練習になりそうな内容でした。
(もちろん、いい小論文を書けないと良い小論文の指導はできないでしょうからね)


で、昨年度の大学入試小論文において最も多く出題された筆者を教えて頂いたんですが、
それが冒頭の『希望格差社会』(筑摩書房)の著者、山田昌広さんです。

つくもも「今年は『格差』が出る!」と踏んでいたので、
我が意を得たり、と思ったのですが(1年遅い?)、
それにしても「希望格差社会」ってすごい言葉ですよね、よく考えると。
経済的に格差が出るのならまだしも(それも到底受容しがたいが)、
誰もが無条件に持ちうるはずの「希望」に格差が生まれてしまったと言うんですから。
しかも、それが去年の小論文のトレンドってんだから世も末です。
パンドラの箱を開けたら何も無かったという。


もう何度も引用してしまっている歌詞ですが、

希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
どんなことが起こるんだろう
想像してみよう
         Mr.Children「くるみ」


この歌詞にさえも格差ができてしまったんでしょうか…。



それはともかく、早速買って帰りましたよ。
1995円という非常に高い本を。もちろん自腹で。
他に昨年良く狙われたという、
玄田有史『希望学』(中公新書)、
正高信男「ケータイを持ったサル」(中公新書)
も買いましたよ!

これって経費で落ちたりしないのかな…。しないよな…。