ひどい話だ

2007-10-31 02:09:01 | 歯科
昨日、初診の患者様でインフォームドコンセントのため受診された。虫歯の治療をして冷たいものも熱いものもしみたので、それを訴えたら神経を抜くと言われたという、「神経を抜かなければならないのか」という相談。
みてみたら治療後の一過性の知覚過敏、全く神経を抜く必要がない「熱いものだけしみるようになったらその可能性は高くなるが、それでも対応はできる」
なんでもかんでも神経を抜こうというのは本当に????

我々歯医者は歯を抜いたり削ったりするために、医療をやっているわけではない。抜いたり削ったりしないために働いているのだ。

逆に神経を残そうということに理解を示してくれない人も多い、「神経まで近いから痛くなるかもしれませんが神経は残したいので、こういう治療をします」というと「痛くなる可能性があるなら神経抜いちゃって下さい」
「抜歯になる可能性もあるが、残せるかもしれないのでこういう選択枝がある」というと「どうせ駄目なら抜いちゃって下さい」という患者様もいる

リスクのある治療はかなり念を押さないといけない。
治るのが当たり前でリスクがあることを受け入れない患者様も結構な割合でいる。

そんなことわざわざしたって利益に結びつかないじゃんなんていう歯科医師もいる。何ヶ月も何年も費やして歯周病を治してきているのにその結果をみて、オペしたほうがはやいですよね!っていう歯科医師もいる。
問題ははやいか遅いかではなく、改善するかどうかだ。

抜かなくて良い歯を抜くといわれたり。顎関節症のために、全額の補綴を入れられくちゃくちゃになっている患者様、毎月歯医者に通い歯周病治療をうけていたのに全く歯肉縁下歯石がとっていない患者様、、、色々な方が月見歯科を受診される。

またどうにも残せない歯を残してくれといって受診される患者様も多い。
なかなかそういう患者様の説明も陸奥渇しところがある。