昨日、今日と出張だった。
本社のある浜松までは車で往復することが多いが、
今回は一人だったので電車を使った。
同僚の多くは車での出張を好むが、自分は電車が好きだ。
それは読書の時間があるためだ。
忙しい日々を送っていると、なかなか読書することがない。
私にとって出張の際の電車の中が唯一の読書タイムである。
今回は2冊の本を買っていったが、2冊とも面白く
アッと言う間に読み終え、出張先で2冊買い足したほどだ。
持っていった2冊の内の1冊は「リバース」と言う題名。
レーシングドライバー太田哲也氏がレース中の事故で
瀕死の重傷を負い、そこから社会復帰を目指していく過程を
つづったものだ。
前作「クラッシュ」の続編になる。
自分は学生時代、年間に何度も鈴鹿サーキットへ
通うレースフリークであった。
当然、レーサーとしての太田氏のことは知っていた。
しかし、自転車にのめり込むようになってからは
自動車雑誌も買わなくなり、太田氏の事故のことは知らなかった。
たまたま、前作を書店で見つけて、事故のことを知った次第である。
内容については割愛するが、九死に一生を得たものの、
負った傷の重さに絶望感を覚えた筆者が、
様々な葛藤の末、だんだんと考え方が前向きになっていく
様子を正直に表現した内容となっている。
自転車界で言えばランスの書いた「It's Not About the Bike」
(邦題「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」)
に近いものがある。
自分はランスの本も読んだが、太田氏の本の方が
ずっと重みがあるように感じられた。
(ランスの本も続編が出たが、自分は買ってないし、読む気もない。)
それはランスは癌から完全に復活したばかりか、
癌になる前以上の成功を収めているのに対し、
太田氏は重度の障害が残り、プロレーサーとしての
復帰が難しい状態にあるからなのかもしれない。
しかし、それ以上に太田氏の文には飾り気が無く、
正直な気持ちが伝わってくるからではないだろうか。
自分は映画などを見ても、泣かないタイプなのだが、
この本の中では何度も涙腺を刺激された。
電車の車中のため、周りに人がいるので、なんとか抑えたが、
誰もいなければそのまま涙を流したかもしれない。
この本を読むと如何に自分が些細なことで
くよくよしていたんだろう、と言うことを思い知らされた。
筆者の境遇を思えば、我々の抱えている悩みなど、
取るに足らないことばかり。
自分の人生なんだから、悔いの残らないように
もっと頑張らないと、って改めて考え直させる一冊だった。
本社のある浜松までは車で往復することが多いが、
今回は一人だったので電車を使った。
同僚の多くは車での出張を好むが、自分は電車が好きだ。
それは読書の時間があるためだ。
忙しい日々を送っていると、なかなか読書することがない。
私にとって出張の際の電車の中が唯一の読書タイムである。
今回は2冊の本を買っていったが、2冊とも面白く
アッと言う間に読み終え、出張先で2冊買い足したほどだ。
持っていった2冊の内の1冊は「リバース」と言う題名。
レーシングドライバー太田哲也氏がレース中の事故で
瀕死の重傷を負い、そこから社会復帰を目指していく過程を
つづったものだ。
前作「クラッシュ」の続編になる。
自分は学生時代、年間に何度も鈴鹿サーキットへ
通うレースフリークであった。
当然、レーサーとしての太田氏のことは知っていた。
しかし、自転車にのめり込むようになってからは
自動車雑誌も買わなくなり、太田氏の事故のことは知らなかった。
たまたま、前作を書店で見つけて、事故のことを知った次第である。
内容については割愛するが、九死に一生を得たものの、
負った傷の重さに絶望感を覚えた筆者が、
様々な葛藤の末、だんだんと考え方が前向きになっていく
様子を正直に表現した内容となっている。
自転車界で言えばランスの書いた「It's Not About the Bike」
(邦題「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」)
に近いものがある。
自分はランスの本も読んだが、太田氏の本の方が
ずっと重みがあるように感じられた。
(ランスの本も続編が出たが、自分は買ってないし、読む気もない。)
それはランスは癌から完全に復活したばかりか、
癌になる前以上の成功を収めているのに対し、
太田氏は重度の障害が残り、プロレーサーとしての
復帰が難しい状態にあるからなのかもしれない。
しかし、それ以上に太田氏の文には飾り気が無く、
正直な気持ちが伝わってくるからではないだろうか。
自分は映画などを見ても、泣かないタイプなのだが、
この本の中では何度も涙腺を刺激された。
電車の車中のため、周りに人がいるので、なんとか抑えたが、
誰もいなければそのまま涙を流したかもしれない。
この本を読むと如何に自分が些細なことで
くよくよしていたんだろう、と言うことを思い知らされた。
筆者の境遇を思えば、我々の抱えている悩みなど、
取るに足らないことばかり。
自分の人生なんだから、悔いの残らないように
もっと頑張らないと、って改めて考え直させる一冊だった。