さとみん絵本の世界

さとみんおすすめの絵本や本(児童書が主)と、うずまいている日々の迷いや気づき!!

学校にいかないこと 1

2006-10-15 | うずまきな日々

な状態が続いている。

学校に行っていない

そんなことはよくあることかもしれない。

でも、それが我が子であったり、自分であったりしたらどうなるか?

そんな生き方もあるさ、とか、長い人生少しの休みよ、
なんていう考え方もあるでしょう。
私もそう思っている。

でも
やっぱりどうしていいかわからない。
私の頭の中はいろんな考えや情報がうずまいていて
しょっちゅう頭の中で、何人かの人が議論をしている。

子どもが生まれてからできるようになった事のひとつに
「他人に相談する」というのがある。
私は何十年もそれができなかった。
で、今回子どもが学校に行かなくなって
信頼できる数人の人に話しをした。
あ、厳密に言うと、
信頼していないけど話さざるを得ない場合もあった。
そのせいか、いろいろな反応があった。

まず驚いたのは、
「母親が悪いんじゃないか、家庭に原因があるんじゃないか」
という意見。
身構えていたけど実際言われるとと可なりむかつくし、落ち込む。

学校の先生は結構慎重で、丁寧な対応をしてくれる。
進級のことや、勉強の進度、行事のお知らせを細かく知らせてくれる
意外だった。

不登校に詳しいと言われている某民間の団体に電話したら
学校の養護の先生に相談してみたらいい、とアドバイスをいただき
超びっくり!え???

とても信頼している知り合いの小児科医の先生には
単に「行きたくない」という怠けでないことを
医者としてのきちんとした内科的診断をしていただいた。
これは本当のこと。

信仰に熱い篤い友人は
私が好きなおまもりやグッズをプレゼントしてくれた
とてもうれしい。

祖母は自分のからだも省みず、
せっせと様子を見に遊びに来てくれる。

ほかの兄弟は、変わらずに接してくれている。

本をプレゼントしてくれた人もいる。

で、私はどのようにしているかというと・・・
ひとことで言えない。

そして肝心の本人はどうかというと
?????

一番大事なのは、学校に行かない、行けない本人が
どのように感じ、どうしたいのか
ということ。

それが本人にもわからないらしい。

言語化できないのかもしれない。
実際からだがエライのかもしれない
(あ、エライとは、つらいという方言ですぅ)

最近の私の気持ちは
なんだか‘かなしい‘に尽きる

心配、不安、哀れみ、開き直り、肯定、前向き
などいろいろありますが
なんとなく‘かなしい‘んです。

ロバのシルベスターとまほうのこいし

2006-10-15 | 子どもと読んだ本
key word・・・いしあつめ、おこもり、母の直感、まほう、だいじなこと

江戸川の、とある小学校の5年生の教室で読みました。
最近5年生もなかなか難しいと言われていましたが、
じっと聞いていてくれました。

瀬田貞二の訳はちょっと古く、
子どもたちにも読み始める前に
‘わかりにくい日本語があると思うけど、あとで担任の先生に
聞いてね‘
と言っておきました。
たとえば
もうろくする、よっぴいて、おけらになる
など・・・
子どもたちにとっては、????でしょう。

それにしても、このおはなし
けっこう私はこわい、と思う。
だって岩になって絶望的になるのですよ!
恐怖です、こんなまほうはイラナイ!と思う。
と、同時に
これは自我に目覚めるおはなしなのでは?
と、難しく詮索してしまいます。

実は、いま我が家に「おこもり」している子どもがいます。
世の中では「ひきこもり」というのでしょうか?

この子はどこかで「あかく光るまほうのこいし」を
ひろってきたのかもしれません。

どのくらいたてばいいのか私にはさっぱりわかりません。

「ぼくだよ、ぼくがここにいるよ!!」
と、
自分自身をみつけることができたら
きっと外にでてきてくれるかもしれません。

こんな深読みをしてしまうのは
スタイグだからでしょう。

ここでポイントは
母親の「待つ愛情」と直感です。
それと
「ときのながれ」です。

周りは何もできないのです。
やれることは全部やったのです。





聞いていた子どもたちはどのように受け取ったでしょうか?
話をしていた私は
何度も読んでいろいろ考えてしましました。

スタイグさんのほかの話しも大好き。
60歳を過ぎてから子どものための話しを書くようになったとか・・・

人生まだまだだね!
ふう~~


ウィリアム スタイグ/作・絵  瀬田貞二/訳  評論社