物事を理解するのは相当に難しい。ましてや中国語を日本語に
翻訳するんですから齟齬(そご)が生まれるのか?
「人間万事塞翁が馬」
人生で起こる出来事が最初は幸か不幸か分からないことを示し
時間が経つにつれて、初めの印象が大きく変わる可能性がある
ことを教えています。 つまり、一見すると不運や不幸に見える
出来事も、長い目で見れば幸運に変わることがある。
そこで問題なのが、この「人間」をどう発音するのか?
調べるとマチマチで「にんげん」或いは「じんかん」です。
この結論には相当に苦慮する。
「にんげん」=「ひと」の意味。
「じんかん」=「世の中、世間」の意味。
ふつうは、人生の吉凶、運不運は予測できないという意味です。
なのでやはり「人間」は「ひと」のことであろう。
では、なぜ「じんかん」という人がいるのだろうか。
どちらの意味も不自然ではないが「にんげん」の方が語としては
一般的なので、最近の辞書は「にんげん」が主流らしい?
観点 | 内 容 |
---|---|
読み | 「にんげんばんじ」と読むのが一般的(「じんかん」とは読ま ない) |
意味 | 「人間」はここでは「人の世」=「世の中」「この世」の意味 |
なぜそうなる? | 「にんげん」という語は元々、「人の世界・人が生きる社会」も 含意しているから |
中国語との関係 | 中国語「人間(rénjiān)」=「この世」なので、語源的には一致 するが、現代日本語では「にんげん(=人)」と読むのが定着 している |
本当に言葉・漢字は難しいですね。高校生の時「人間到る処青山あり」を、ニンゲンではなく、ジンカンと読むのが正しいと教わり、とても不思議でした。言葉は生きていて、昔は間違えとされたものが正しいとされたりするので、柔軟な頭にならなければと思います。 なおとも
ありますから実に面倒です。
この複雑な状態から中国語の音読みを替えるんです
から不思議な言語です。
漢字の意味から考えるとどうでも良い事ですが
拘りが強い日本は笑ってしまう程に面倒です。