Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

ハーバード(の友達)からの贈り物

2012-10-26 23:56:11 | daily life
ボストンキャリアフォーラムで日本での就活につまづいてから、
少しだけ今までの自分のやってきたことについて反省した。
それと同時にこれからの自分のやるべきことというか、
今まで漠然と抱いていたoptimistic(楽観的な)考え方に疑問を持ち始めていた。
もう24歳、これから25歳になるのに今まで何をやってきたのだろうと。

そこでずっと頭の片隅に眠っていた、避け続けていた考えが目を覚ました。
それと言うのはこうだ、
1、自分の一生で社会に対してどれだけいい影響を与えられるのだろうか。
2、今は人生に対して大きな目標を持っているけど、歳を取ってからもこれを持ち続けられるか。

ほとんど1日半で自分の中でBCFでも終わり、
何をすることもなくボストンという街を歩きながらあることに思いついた。
この質問を友達にぶつけてみよう、と。
ちょうど僕の一つ上のシンシナティ大学からハーバードのAdvanced Masterに入学した友達が
ボストンにいるのを思い出し、早速連絡を取ってみたら快く時間を空けてくれるとのこと。
そして彼に会いにBCFの会場近くからハーバードまで行った。

そしてインド人jの彼に会うや否や、彼は近況についてマシンガントークをし始めた。
そのエネルギーに最初は圧倒されながらも、これがハーバードの学生のエネルギーかと納得した。
そのまま建築などをはじめとするGSDの学生のいるGund Hallに向かい、友達を紹介してもらった。

そしてついに落ち着き、真剣な話ができる状況になってから前の2つの質問をぶつけてみた。
その友達から返ってきた答えにすっかり納得してしまった。
まずはどれだけ影響を与えられるかについては、Googleのラリー・ページのように
世界のネット環境を根本的に変えることも可能だとのこと。
でも、一般的な僕たちのレベルではどうかと、聞いてみた。それも可能との答え。
というのは、僕たちは石のような存在で大きいのもあれば、小さいのもある。
大きい石は水面に落とした時大きな波紋ができるけど、小さいはただ見えづらいだけ。
だから社会に与える影響の大きさの大小はあるけど、だれでも社会に対して影響を与えているんだと。

そして二つ目の質問も聞いてみた。
よく本で書かれているのは人生というのは若いうちは無知だけどエネルギーがあり、
年老いてからはエネルギーはないけど賢いと。
その賢いというのは結局人生について半分諦めている状態なのではないかという恐れ。
それに対する答えはその年相応の影響の与え方があるからそんなに気にするなということ。
若いうちは行動で影響をあたえるけど、歳をとってからは思想で影響を与えられる。

最後に話を聞いてから疑問に思ったのが、どうすれば与えられる影響を最大限にできるかと。
彼が言うにはまずはしっかり自分を知ること、そして自分の中に希望を持つこと。
2時間にわたる会話から僕は本当に計り知れないものを手に入れた気がした。