Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

一人旅と出会い

2012-03-22 22:53:29 | daily life
一人旅って色んな知らない人と出会えるのが面白い。
きょうは出会いはどれも全く予想もできないことばっかりだった。

ホステルを出発したあとワシントンのフリーダムプラザでoccupyしている人に
話すことが出来た。彼がいうにはアメリカでは業務の私有化や規制緩和によって
中産階級が消えて一部の富裕層と大多数の貧困層をつくり出ししているそう。
そこで一般の人たちに問題を認識してもらうために、
ワシントンの一角でみんなでテントを張ってるのだそうだ。
僕が外国人であるのにもかかわらず、
しっかりと細部まで説明してくれるその態度にとても好感を覚えた。

ハッシュホーン美術館ではシャドーボクシングをしているキュレターに出会った、
しかも自分でシュッ、シュッって効果音をつけながら。
あまりに珍しかったのでアマチュア?と聞いたら、
彼は「そんなんじゃないよ」と子供のようにはにかみながら笑っていたのが印象的だった。

今回の旅で一番の奇跡的な出会いは世界銀行の前で起った。
世銀の建物の中に入ろうとしたところ関係者以外は入れないと門前払いされたので、
カフェで休憩してから別の目的地に行こうとしていた矢先のことだった。
以前からブログを通して知り合いになり、色々と留学の相談をしていた方に出会ったのだ。
こんな広いアメリカで偶然に会えたのは本当に<キセキ>(絶対に1%未満)でしかなく、
最初はあまりの感動で全く実感が沸かなかった。
特に国際開発を勉強しようと考えたきっかけはその方のブログだったので、すごく特別だった。
世銀の前で10分ぐらいだっただろうか、この旅で一番充実していた時間だった。

最後の出会いは横断歩道を無理矢理渡ろうとしてなかなか渡れなかった時だった。
その人は政府機関か法律関連の仕事に就いていそうなとても品のいい方だった。
まさかそういう人と話すチャンスがあるとは思っても見なかったのでとても興味深かった。
横断歩道待ち恐るべし。

そもそも旅先での出会いってきっと一人旅の素敵なことの一つなのではないかと思う。
まったく自分と違う境遇の人たちと人生のストーリーをシェアできる、
そういうことにワクワクせずにはいられない。