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札幌発自転車人

老人は、退職を前にして藻岩山登山と自転車遊びをはじめだした。いつまで続くやら。

(11)2010.06.10 室戸岬から安芸市へ

2011-02-13 16:10:24 | 2010四国・中国の旅


今日も朝から晴天。30度の予定。
一緒に泊まった宮崎の人が、私に名刺をくれた。
私には名刺がない。



奈半利から鉄道が走っている。それも高架。それがずっと続いている。
津波があった場合には、逃げ込むことができそうだ。

お遍路さんの休憩所を借りて、何度か休みながら、一気に安芸に行く。
岩崎弥太郎の生家を訪れた。街から遠く離れて、田園の中にある。
テレビ「竜馬伝」の影響で、見学者が多いのだろうか、広い駐車場がある。
生家の前には、売店・トイレがあり、弘田竜太郎の音楽碑もある。
弥太郎が13歳のときに庭に日本地図を石で作ったという、その石もそのまま残っている。
テレビでは、生家は今にも倒れそうなバラックだが、目の前の建物は立派なものだ。





その後、「野良時計」、「安芸城跡」「歴史民族資料館」「武家屋敷」「音楽碑」を見て回る。
私が一番感動したのは、小川のめだか達だ。
道路わきの小川。柱のボタンを押したら、「めだかの学校」のメロディーが鳴り出す。
その小川を覗いていたら、数え切れないほどのめだかが泳いでいた。
サンショウウオもあちこちで泳いでいる。巻貝も数え切れないほどいる。
もしかしたら、夏には、蛍もたくさん姿を現すのではないだろうか。
とにかく、あちこちに流れている小川の水がきれいなのだ。

昔ながらの自然を大切にしている安芸。
弘田竜太郎の素朴な童謡。
日本人の故郷を、安芸に見つけた。


(10)2010.06.09 日和佐から室戸岬へ

2011-02-13 15:49:38 | 2010四国・中国の旅
白浜海水浴場で昼食。
浜はきれい。トイレ、シャワーも管理十分だ。
左右は岩場になっていて、ここで遊ぶのも楽しいだろう。

室戸岬の旅館に宿泊の予約を入れる。
「今日は休みです」「今日は準備ができません」と次々に断られる。
お遍路さんが少なくなったから、営業を止めているのかな。
5件目でようやく決定。

瀬戸内海とは違った風景が広がる。
海の広さ、明るさ、ダイナミックな波・・・・・。太平洋もいいね。
あちこちで若者がボードを楽しんでいる。



自転車を押して峠を目指していたら、帽子をかぶっているお地蔵さんを発見する。
その横で、子供の地蔵さんがその人を仰ぎ見て笑っている。



簡単な文が書かれていたが、私の想像を加えるに、この人は海の事故で亡くなった。
かわいい子供がいたのだろう。
悲しんだ家族は、この地蔵を立てる決心をした。
その場所は、事故の起きた海が見える丘の上だ。
丸々と太って明るく笑っている子供の地蔵さんが、横でお父さんの冥福を祈っている。
少し離れたところに、「お参りありがとうございます」と書いたプレートが張ってあった。

今日の気温はきっと30度はあるだろう。
お遍路さんの休憩所で涼む。
自転車のチェーンに油を注していると、声をかけられた。
広島から来てお遍路をしている70才の老人だ。
その後、本格的な大きなリュック、テント、寝袋も持参しているという30代の人も来た。
二人が去っていくと、今度は、フェンスの上を猿がやってきた。
「お前も旅行しているのか」と聞くと、猿は私を見て笑っている。



夫婦岩、御厨人窟、室戸岬。
室戸岬を越えて、海岸沿いに新しい道が伸びていて、外国に来たような雰囲気となる。
防風林に沿って走っていると、急に今日の宿泊先が目に入った。
部屋から海が見え、涼しい風が入ってくる。ホッとする。


(09)2010.06.08 徳島市から日和佐へ

2011-02-13 15:31:31 | 2010四国・中国の旅


徳島市は自転車に親切な街だ。歩道には、歩行者と自転車の区分けがされている。
ペイントの色も変えている。おまけに、段差もほとんどない。
こんな街は少ない。「徳島市は自転車に優しくて、素晴らしい」、とここで宣伝しておこう。

55号線から25号線に入り、由岐坂峠に向かう。
お遍路休憩小屋で、2人の若いサイクリストと3人の老女お遍路さんが休憩している。
そこに、また、私こと老男サイクリストが加わって、話し出す。
お遍路さんは、奈良の人で、徳島から3日の予定で歩いているという。
一人のサイクリストは、大学を卒業したが就職しないで、自転車で走っているようだ。
これから、屋久島まで行くという。

由岐駅の公衆電話で宿泊先を予約する。
田井ノ浜駅を通る。海水浴客のためだけの駅だ。
ずっと狭い道である。道幅は、3mほどしかない。
町の中も、山の中も、狭い道のままである。
時々対向車が通るが、それ以外は鳥の鳴き声しか聞こえてこない。
標高100mの山座峠を、静かに静かに走り続ける。
のどかな状況をゆっくりと味わいながら走り続ける。
えびす洞がある。階段を下り、岩を穿った穴から、水平線を見る。
座りこんだまま、暫くの間、水平線を見ていた。




暫く走っていると、遠く山腹に薬王寺が見えてきた。
日和佐駅に着いたが、裏側に出たようだ。どうやって表側に出ようかな。
自転車を押し、線路を超えて、向こう側のプラットホームに上がって、改札口を通って・・・。
大胆な手口。観光案内の女性二人に見つかる。笑ってごまかす。
謝りに行き、そのついでに明日の宿泊場所一覧をコピーしてもらう。

今日の旅館は、夕食は近くの食堂で食べる。
宴会場になっているようで、私の夕食も、
かつおの刺身、つぶ、煮物、タイ、すし、カニ、お吸い物、・・・。
美味しかった。お腹いっぱいに食べる。


(08)2010.06.07 高松市から徳島市へ

2011-02-13 15:17:19 | 2010四国・中国の旅


朝食は、近くのコンビニでおにぎり二個。
7時出発。ずっと、11号線を走る。
屋久島を過ぎても、まだまだ市街地が続く。
右手にも左手にも線路があり、駅があり、列車が走っている。そして道は渋滞している。

普段は、車道側が危ないと思う時は、歩道を走る。
しかし、峠の下りは別だ。歩道は恐ろしい。信じることができない。
歩道が切れて水田につながっていたり、フェンスで行き止まりになっていたり、
砂利道に急変したり・・・。下りはスピードが出ているので、対応できない。
それで、歩道があっても、思い切って車道を走る。
後ろから大型車が近づいてきているのが、ブレーキの音や、タイヤの音でわかる。
ブレーキを使ってスピードを落とし、大型車を先にやり過ごす。

徳島駅にやっと着く。
携帯電話をもっていないので、駅の公衆電話のタウンページを見る。
一番安くて、近くにあるビジネスホテルを探す。
駅前は再開発され素晴らしいのだが、少し外れた商店街は、なんとかつぶれないで営業中だ。
通る客は一人もいない。大丈夫かな?
ビジネスホテルはそこにあった。自転車は、付随している喫茶店に入れてもらう。
駅前のデパ地下で、夕食の準備をする。


(07)2010.06.06 岡山市から高松市へ

2011-02-13 12:42:48 | 2010四国・中国の旅
昨日はかなり走ったので、
今日は、老人の休養日。

ホテルに付属している大浴場で朝風呂。贅沢。
朝食もゆっくり。
国道30号線を走り、玉野市の宇野に向かう。
すごい交通量なので歩道を走る。
歩道の中にはなぜか、至る所に鉄パイプが設置されている。
車が歩道に入らないようにしているのかな…?
路側帯と歩道を分けるのにも、この鉄パイプが使われている。
節約しているのかな・・。
油断してうっかり接触したら大変だ。恐ろしい。



宇野駅に向かっていると、フェリー乗り場が見えてきた。
駅の観光案内の人が、四国フェリーがすぐに出発だという。
運賃は自転車を含めて700円。
出発して暫くすると、高松の街が見えてきた。



「♪・・瀬戸は日暮れて 夕波小波  あなたの島へ お嫁にゆくの・・♪」
「瀬戸の花嫁」を口ずさむ。
大空の下で、ゆったりとした瀬戸内海はいいなあ。自然に、楽しくなって歌い出すのだ。

高松城のある玉藻公園、平家物語歴史館を見学。
休みながら、のんびりと見て回る。

ホテルのロビーに自転車を置く場所がない。
フロントの人と相談して、タイヤを外して部屋に持ち込む。
コインランドリーで洗濯をしている間に、風呂に入る。
乾燥機を動かしている間に、隣のスーパーで夕食の買い物をする。
帰りに、洗濯物を持って部屋に戻る。今日はこれで終了だ。